IHクッキングヒーターで中華鍋は使える? メーカーの回答に「勉強になった」
2025年1月17日(金)12時10分 grape
※写真はイメージ
お手入れがしやすく、調理中の煙が出にくいなど、メリットが多いIHクッキングヒーター。
導入するご家庭も増えていますが、ガスコンロにはない注意点もあるため、正しく知っておくことが大切です。
導入してから「こんなはずじゃなかった…」という事態を防ぐため、IHクッキングヒーターで使えるものと使えないものについて、事前に把握しておきましょう。
IHクッキングヒーターは『中華鍋の使用』NG
IHクッキングヒーターの製造元として知られる三菱電機株式会社(以下、三菱電機)の公式サイトから、気になりやすいポイントを解説します。
炒めものはもちろん、揚げものに蒸しものなど、さまざまな調理で便利に使えるのが中華鍋の魅力です。
鍋をあおりながら高温で素早く調理できるため、栄養を逃がしたくない時にもぴったりな調理器具といえるでしょう。
ガスコンロでは問題なく使える中華鍋ですが、IHクッキングヒーターでの使用には注意が必要です。
底が丸い一般的な中華鍋は基本的に使用できません。
底が平らなIH用中華鍋が販売されております。
三菱電機 ーより引用
IHクッキングヒーター内には専用コイルが使われており、そこに電流を流すと、渦電流が発生。ヒーターに触れている鍋の素材である鉄が抵抗し、熱が生まれる仕組みです。
つまり発熱しているのは鍋の底であり、クッキングヒーターそのものではありません。
丸底の中華鍋ではヒーターとの接着面が少なく、十分な熱を生み出せないでしょう。
IHクッキングヒーターでも中華鍋を使いたい場合は、IH対応の中華鍋を探してみてください。
IHクッキングヒーターで非対応の鍋を使うとどうなる?
※写真はイメージ
中華鍋以外にも、IHクッキングヒーターに対応していない鍋はあります。例えば一般的な土鍋やセラミックス製鍋は、金属が含まれていないためIHでは使用できません。
ガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替えたばかりの時期には、どれを使えるのか分からなくなってしまうケースも多いもの。中華鍋を始めとする非対応の鍋を使ってしまうこともあるかもしれません。
「間違ったものを使うと危ないのかな」と不安になるかもしれませんが、非対応の鍋を使ったからといって、すぐに問題が発生するわけではないため安心してください。
ただし、ヒーターの上に鍋を置いて加熱スイッチを押しても、正常に作動しません。
・スイッチを押しても加熱できない
・なぜかエラー音が発生する
・温度センサーが反応せず、高温になりすぎてしまう
これらのトラブルが発生したら、その鍋がIH非対応である証拠。特に、過度な高温は故障や破損にもつながりかねません。
速やかに使用を中止して、IH対応タイプに買い替えましょう。
安全で使いやすいのが、IHクッキングヒーターの魅力です。加熱の仕組みを理解して、使える鍋と使えない鍋を判別してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]
出典 三菱電機