2700円で「青森の地吹雪」体験できます 衝撃イベントなぜ開催?どう楽しむ?主催ホテルに聞く

2024年1月23日(火)8時0分 Jタウンネット

大正浪漫が漂う館内と地産地消の料理、そして「化石海水」と呼ばれる古代の海水による天然温泉が魅力の「ホテルグランメール山海荘」。

青森県鰺ヶ沢町にあるこのホテルで、少し変わったイベントが実施される。

その名も「地吹雪体験イベント」。ポスターには雪の中、毛布のようなものを頭からかぶり、足には「かんじき」を履いた人たちがピースをしながら楽しそうに写っている。

ホテルグランメール山海荘の公式サイトによると、地吹雪体験イベントは、同館の中庭でポスターの人たちのような格好をして厳しい地吹雪を体験するイベント。

1人2750円(税込み)という料金を払って、吹き荒れる地吹雪を、その身に受けるのである。

何だそれ。どうしてそんなイベントを開催するのか。

Jタウンネット記者は19日、ホテルグランメール山海荘のホスピタリティ&マーケティングヘッド・渋谷香菜さんに話を聞いた。

次世代へ継承のため...

渋谷さんによると、「地吹雪体験イベント」では青森の伝統的な防寒衣料である"角巻"を身にまとい、もんぺ・かんじきを履いて中庭を練り歩く。

かんじきや角巻などに実際に触れてみることで、昔の生活について再発見できる点がイベントの魅力の1つだという。

「目も開けられず息もできない強風の中で、ただ寒いことを楽しむイベントは他にはないと思います。ストレスがたまりそうだと思われるかもしれませんが、ストレス発散になります。また、空から降ってくる雪を雪原に寝転がってみるということは地元の人でも経験がないと思います。それを体験できるのも、こういったイベントならではかと思います」(渋谷さん)

同館で「地吹雪体験イベント」が始まったのは、ある人からの熱いオファーがきっかけだった。

それは、モンペ・角巻で地吹雪の中を徒歩や馬ソリで進む「地吹雪体験ツアー」を行っている津軽地吹雪会の角田周代表。「地吹雪体験を是非鰺ヶ沢町でも!」「自身も高齢のため、今後この文化を是非次世代へ継承してほしい!」と頼まれたのだという。

そこでホテルグランメール山海荘は2015年頃から地吹雪についての情報収集やできることなどのシミュレーションを開始。2017年に第1回目の実施を実現させた。2021年〜2023年は新型コロナウイルスの影響により実施できなかったため、2024年の今年は、2020年以来の実施となる。

「インバウンドのお客様もコロナ前の状況へ戻りつつありますが、2024年度以降の本格的な開催への糧とするための3日間であり、未だ準備期間です。冬の津軽の魅力の一つである地吹雪体験を、暖冬という状況ではありますが、ますます発信して参りたいと思っています」

取材時点では暖冬の影響で積雪はほぼないそうだが、少しの粉雪と海風があれば、問題なく「地吹雪体験イベント」を開催できるとのこと。しかし、雪が全くなかった場合は...

「青空・無風で雪もないという状況も予想しておりますが、その際は角巻ファッションで撮影会等を行なえたらと思っております。青森の旅の思い出作りへお力添えさせていただけたら幸いです」

地吹雪体験後は白神コーヒーと出来立てアップルパイが提供され、冷えた体をぽかぽかにできる。

ストレスが溜まっているあなた。日常生活では体験できない雪の体験でストレス発散をしてみてはいかがだろうか。

実施期間は2月9日〜11日の3日間で、いずれも15時〜16時。宿泊者は無料で、非宿泊者は1人2750円(税込)、参加することができる(催行人数:1名〜20名)。

服装については「暖かい服装と長靴でお越しください」とのことだ。

Jタウンネット

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