2児のパパ、古坂大魔王さん「夫婦の愛情はスタンプカードのように貯めておく」その理由は?

2022年2月4日(金)6時52分 マイナビ子育て

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

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今回のお悩み

古坂さんの回答

今の幸せな気持ちを貯めておく

すごく素敵な相談ですね! 旦那さんが、奥さんであるらっきーさんのことが大好きなのが伝わってきます。ストレスを感じているかどうかはわからないですけど、身重の奥さんのために一生懸命なんでしょう。一方、奥さんも旦那さんを気遣っていて……。

もちろん「無理しすぎないでね」と声をかけたりする程度の気遣いは必要かもしれませんが、あんまり気にしないでもいいんじゃないでしょうか。むしろ今の幸せな気持ちを、旦那さんからの愛のスタンプを、何かあったときのために貯めておいてほしいなと思います。例えるなら、お店でもらえるスタンプカードのように。

というのも、どんな夫婦にもいいときも悪いときもあり、大変なことに直面するときが来ると思います。これから始まる育児だって大変です。でも、そのときに「ああ、あのときは幸せだったな。最高だったな」という思い出があれば、一緒にがんばることができるからです。

実は、僕も奥さんの妊娠中に二人で映画を観て、デートをしてとても楽しかった思い出があって、心の支えになっています。あと少しだけの、二人っきりで過ごせる穏やかな毎日をぜひ楽しんでほしいなと思いました。

育児で余裕を失ったら思い出して

そうして出産後は、怒涛の育児が待っています。赤ちゃんの誕生には感動しますし、とてもかわいいので幸せな気持ちでいっぱいになると思いますが、特に最初の子どもが生まれてすぐは大変です。夫婦でお互いのことを気遣うどころか、育児で精一杯になるかもしれません。

うちも上の子が生まれてすぐは、慣れない育児に必死でした。授乳、お風呂、オムツ替え、夜泣きの対処、時間配分……何らかのハードルを乗り越えても、さらに向こうから新たなハードルが勝手にやって来て、それを飛び続けるような毎日と言えばいいでしょうか。

親だって人間です。お互いに子どもの世話に追われたり、夜泣きで睡眠不足だったり、仕事も忙しかったりして疲れてくるとケンカしてしまうこともあります。産後に夫婦関係が悪くなることを指す「産後クライシス」という言葉もあるくらいです。

これは夫婦が悪いというより、疲れるとそういう風になるときもあるので仕方がない。慣れない育児に追われているときは、雨に濡れてテンパっているときと同じで、平常心ではありません。お互いにきつい言い方をしてしまったり、すれ違ったりすることもあって普通だと思います。

でも、そんなときにこそ、出産前の二人の時間のこと、「ああ、あの時は幸せだったな。最高だったな」という気持ちを思い出せば、一緒にがんばれるのではないでしょうか。

ポジティブさが「幸せ」を招く

先日、あるテレビ番組の収録時に、出演者がお互いの家族自慢をしたんですよ。「うちの奥さんは優しくて」「子どもがかわいいんですよ」「もしかしたら、うちの子は天才かも」なんて言い合って。そうしたら、なんだかすごく気分がよかったんですよね。

もちろんのことですが、グチを言うときもあっていいと思います。だけど、悪口やグチばかりを言っていると、どんなに充実した仕事や遊びをしても、いい日だとは感じにくいんじゃないでしょうか。反対に「幸せだな〜」と口に出して言うと、幸せだと感じやすくなるし、すごくいい一日だったと感じられると思います。

夫婦関係にも育児にもしんどいときやつらい場面だってあるけど、楽しかったり幸せだったりするときも必ずあるわけです。そのポジティブな部分に目を向けたり、よかった日のことを思い出すと、前向きな気持ちになれるんじゃないでしょうか。そして「幸せ」を招くと思います。

そういう意味で、ほかの読者の方や僕を含めて、みんなをポジティブな気持ちにさせてくれるご質問だと思ったので選ばせてもらいました。らっきーさん、出産も育児も旦那さんと二人で楽しみながら、がんばってくださいね。

今回の結論!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、DJ、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』、日本テレビ『スッキリ!』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-“PIKO ST KIDS”』Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

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