栄養満点「大和当帰」って何だかわかる? 一度は忘れ去られた奈良の名産

2019年2月11日(月)21時0分 Jタウンネット

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2019年1月28日放送の「Today's VOICE」のコーナーでは、漢方薬の原料として古くから奈良県で作られている「大和当帰(やまととうき)」について紹介していました。


関西人も意外と知らない?


大和当帰は根っこの部分が漢方薬の原料として使われ、婦人病や冷え性に効能があるとされています。


約1000年前に漢方薬の製法が中国から伝来して以来、奈良県で作られる大和当帰は品質の良い「大和物(やまともの)」と呼ばれ重用されてきました。


ところが大和当帰は育つのに約2年もかかり、根っこを収穫してから天日に干して乾かし湯の中で揉んだ後にまた干したりと、栽培にも出荷にも手間がかかります。安価な中国産当帰が台頭し、いつしか大和当帰の生産量は激減してしまいました。


このため、関西で昔から大和当帰が作られているのに、人々の記憶から遠のいてしまったのです。しかしその様な中、奈良県が漢方のメッカとして大和当帰の復活へ動き出し、7年経った今、質の良い大和物が再び注目されつつあるのです。


奈良で800年以上続く菊岡漢方薬局24代当主の菊岡泰政さんは、「びっくりするほど質がいい」「日本の方に使う生薬は、やはり日本の水と土で育ったものが合うのかな」と大和当帰の魅力を語っています。


紀伊半島にある400の農家と連携し、農作物の栽培・開発に携わるパンドラファームグループ代表の和田宗隆史さん(62)は、大和当帰の漢方以外の用途も目指し開発を続けてきました。大和当帰の葉にはビタミンEが玄米の7.8倍、βカロテンがブロッコリーの5.7倍も含まれているといい、2月にはこの高い栄養価と独特の香りを活かした和ハーブティを発売する予定だそうです。


試飲したアナウンサーは「口に残るクセはないけれど、香りが割としっかり漢方の香りがして体に良い感じがします」「緑のフレッシュなクセのない養命酒(みたい)!」と言っていました。また、近隣のレストラン「農悠舎王隠堂」では大和当帰の天ぷらを食べることができるそうです。(ライター:hisa)

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