おかわりが止まらない! 創業430年の老舗『魚商 小田原六左衛門』のごはんのお供が贅沢すぎる!
2021年2月13日(土)10時50分 食楽web
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昨年12月、コロナに負けず小田原駅東口のお城通りにオープンした商業施設『ミナカ小田原』をご存知でしょうか?
現代の宿場町のようなこの場所に、美味しすぎるごはんのお供や珍味のパラダイスのようなショップがあると聞いて、白いごはんが大好きな筆者、早速行ってみました。
「小田原新城下町」(手前)とタワー棟からなる「ミナカ小田原」
目指すお店『魚商 小田原六左衛門』は、小田原宿場町をイメージして建てられた「小田原新城下町」の1階にありました。江戸情緒たっぷりのたたずまいに、なんだかワクワクしてきます。
創業430余年の老舗魚商「鮑屋」の直営店
おむすび屋さんを併設。店内には角打ちのようなスペースもあります
こちら、魚の卸をして430余年の老舗「鮑屋」が一般向けに初めて出した直営店で、素材と製法にこだわって開発した50を超えるオリジナル商品が扱われているそう。
店内には、長年培った魚の目利きと仕入れを生かして作られた海産物や珍味が並びます。あれこれ見ていると、どれもこれも美味しそうで、次々カゴに入れたくなってしまいます。
そんななか、筆者が選んだのは、「時を紡ぎ、伝えたい逸品」をコンセプトにするブランド「五百年ノ輪」の3品。シックで高級感あふれる商品デザインに期待が膨らみます。炊きたてごはんを用意して、早速味わってみましょう。
海苔の濃さに仰天!びよ〜んと伸びる「ごはんの一番海苔」
680円(税抜)
ふたを開けると現れるのは、神々しいまでの漆黒の佃煮。目を閉じるとさざ波の音が聞こえてきそうな、風味豊かな磯の香りが漂います。
使用する海苔は、良質な海苔の産地として有名な有明海で、ごく限られた期間しか採れないという一番摘みの海苔のみ。カットせずそのまま佃煮にすることで、濃厚でとろけるような食感が楽しめるのだとか。
もう待ちきれません……ごはんにのせて、いざ実食。つややかな佃煮をお箸でつまむと、まずその弾力というか、伸びのよさにびっくり。ごはんとともに口に運ぶと、と、とろける〜。濃厚なのに上品な味わいで、これまでの人生で一番といっても過言ではない美味しさです。ふわっとした食感もたまりません。
口どけと香りのよさに脱帽!「高級ふりかけ 天辺」
680円(税抜)
お次は、「高級ふりかけ 天辺」です。読み方は「てんぺん」ではなく「てっぺん」。お米が貴重品で毎日食べられなかった時代のことわざ、「米の飯が天辺へまわる」(すっかり贅沢になってしまったとの意味)に由来し、“ごはんにかけるとお米がさらに美味しくなるふりかけ”となるよう命名されたそう。シックな黒いパッケージからも高級感が漂いますね。
小田原の地魚(さば)、昆布、しいたけ、松の実、キクラゲなど、山海の幸の旨味を絶妙なバランスに仕上げた「佃煮ふりかけ」で、とにかく香りのよさにうっとり。ほんのり甘いこの香りだけで、お茶碗一杯食べられそうです。
ごはんと一緒に味わって、またうっとり。口どけのよい、しっとりソフトな食感で、食べた瞬間にさばや昆布などの旨味が口の中に広がり、ごはんがいくらでも進みそう。松の実などの食感も実にいいアクセントになっています。
贅沢な棒状の塩辛に衝撃!「王様塩辛」
800円(税抜)
スルメイカで作られるのが一般的なイカの塩辛に対し、料亭などでお刺身に使用されるイカの王様、アオリイカが使われているのがこちら、「王様塩辛」です。ちなみにアオリイカのお値段はスルメイカの3倍以上するそうで、この塩辛がどれほど高級で贅沢かがわかります。
小鉢に開けてまず驚いたのは、その見た目。筆者が知っている塩辛は、クニャリと曲がっている塩辛ですが、こちらの塩辛はピーンとした棒状です。
一口食べてみると、これも旨い! お刺身のような弾力と舌触りで、イカ刺しの肝和えを味わっているかのよう。味は想像よりもずっとまろやかで上品で、塩辛は苦手という人も食べやすそうです。白いごはんはもちろん、酒の肴にもうってつけですよ。
小田原の老舗魚商が作った究極のごはんのお供3選、いかがでしたでしょうか? どれも素材からして贅沢で、大人が満足する逸品ばかり。実店舗のほかオンラインでも購入できるので、ぜひ、老舗こだわりの味を体験してみてください。
(撮影・文◎池田実香)
●SHOP DATA
店名:魚商 小田原六左衛門
住:神奈川県小田原市栄町1-1-15
TEL:0465-20-4363
営:10:00〜20:00
休:無休
https://odawara-rokuzaemon.com/