牛ホルモン専門店が本気で作る「もつすき焼き」が旨すぎる! 五反田『Toki』に行ってきた

2023年2月21日(火)10時50分 食楽web


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●調査内容:焼肉や焼きとんの多い五反田に牛ホルモン専門店『Toki』がオープン。同店の看板メニュー「もつすき焼き」は九州に存在する、とあるお店をオマージュした一品だとか。どのような料理なのか実食してきた。

 ホルモンの味がわかったときに、大人になったなぁと感じたものです。呑兵衛が好む食材の代表というイメージがあり、旨いもつ煮を出す店は他の料理も外さない、酒場選びの一基準としている人も少なくないでしょう。


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 そんなホルモン好きの呑兵衛たちに教えたい店が、黒毛和牛を使用した牛ホルモン専門店『Toki』です。五反田駅より大崎橋を渡ったほど近くに1月26日にオープン。焼肉や焼きとんの名店が点在するエリアにありそうでなかったホルモン専門店として注目されています。

 店内はテーブル席を中心に32席あり、スタイリッシュで落ち着く印象。それでいて、大衆酒場のような心意気を残しつつ、価格もリーズナブルに肩ひじ張らずに食事を楽しめます。

 客層は30代〜50代の男女、最近は女子会の利用も増えつつあります。「もつすき焼きコース」(3850円、単品2100円)で注文できるカジュアルさも魅力です。

 同店のメイン食材であるホルモンは、国内産の黒毛和牛のもの使用。仕入れの時にベストな個体を産地から直送してもらっています。1頭分を購入しているので希少部位と巡り合えることもあり、鮮度の良さはもちろんのこと、嫌な臭みは一切なく、脂もさらりとしているのが特徴です。

牛ホルモン専門店『Toki』を丸ごと楽しめるメニューとは?


「レバー燻製刺し」600円

 さて、「もつすき焼き」をいただく前に「レバー燻製刺し」から。レバーの血抜き処理を厨房ですることにより、ツヤツヤの白レバーに。これを真空で低温調理した後、香りづけのために冷燻しています。

 レバーに期待する香りはあれど、嫌なくさみがまったくありません。舌ざわりもなめらかで非常に上品。和食出身のシェフにより丁寧な手仕事を実感できます。これが1皿600円はコスパが良いですね。


「シロころタレ焼き」600円

 次は「シロころタレ焼き」。ぷるぷるを通り越して、ぶりんぶりんのマルチョウに眼福です。外はカリッと香ばしく焼き上げていて、中はトロトロ! 脂とコラーゲンたっぷりで、しつこそうな味を想像するかもしれませんが、口の中にジトッと残る脂は一切なし。甘みとコクのある脂がさらっと流れていきます。甘辛いタレの塩梅も絶妙で、アルコールが進む味です。

メインはやっぱり、「もつすき焼き」

 お待ちかねの「もつすき焼き」がやってきました。テーブルごとに焼き台が設置されていますので、目の前で調理してもらえるのも醍醐味。マルチョ、シマチョウ、ギアラなどのホルモンをニンニクとごま油で炒め、辛さのない韓国唐辛子で風味づけ。ジューッと焼ける良い音と香りが出てきたら、ブレンド酒を2合分注ぎ、フランベしていきます。

 豪快に燃える炎は演出の一つではありますが、和食の技にある“あまで煮る”という方法で、ホルモンの余計な臭みをとり、身を柔らかくする効果があるのです。しかも、この2合分の酒が割り下の一部になり、炎が落ち着いたところで醤油ベースのかえしを投入し、ベースが完成しました。

 野菜はタマネギ、キャベツ、焼き豆腐、九条ネギ。すき焼きにキャベツって合うの? と思いましたが、ホルモンと合わせたら相性バツグン! 南部鉄器の鍋で炊いていますので、熱伝導率が高く短時間でたまねぎが甘みを増し、食感もトロトロです。

 割り下が煮詰まると、より味が染みてくるので好みのタイミングで食べていただきましょう。、〆のきしめんを投入すれば、割り下に溶け込んだホルモンの旨みを余すことなく味わえますよ。

調査内容

『Toki』のホルモン料理はどれも和食の繊細な仕事が活かされていて、これまでのホルモンのイメージを覆すメニューばかりでした。自家製割り下で食べる「もつすき焼き」は、新たな鍋のジャンルとして十分なクオリティー。ホルモン好きの女子や、最近脂っこさが胃にこたえるという人にもおすすめしたい新店舗です。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●SHOP DATA

もつすき焼 Toki

住:東京都品川区西五反田1-26-4 和晃ビルB1
TEL:03-6420-0707
営:17:00〜23:00
休:日曜、祝日

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