【富士山の日】富士山頂の過酷な環境を体験できる「富士山レーダードーム館」がヤバい / 風速15メートル・体感温度マイナス25度の世界へ
2025年2月23日(日)3時0分 ロケットニュース24
富士山といえば、先日、富士吉田市(山梨県)在住の友人に連れて行ってもらったスポットが凄かったので紹介したい。どちらかと言うとマイナーな施設で週末でもほぼ混むことはないそうだが、体験できる内容はかなりハードで……
なんとその施設では、富士山頂の過酷な環境をリアルに体験できてしまうのダァァアアアア!
・富士山レーダードーム館
施設の名前は「富士山レーダードーム館」。気象観測の大切さを広く知ってもらうための施設だ。かつて富士山頂に設置されていた気象レーダーを展示し、当時の気象観測の歴史や技術を学べるという。入館料は大人630円で小中高生が420円とのこと。
・気象予報界のレジェンド
あの青空に映える “白い球体ドーム” が、まさに1964年から1999年までの35年間、富士山頂で台風などの気象観測を続けた実物の「富士山レーダードーム」だ。
気象予報のレジェンドを間近で見ることができる超貴重な施設なのだが……あまり賑わっていない様子。日曜日の午後に訪問するも、ほぼずっと貸切状態。退館前に1グループとすれ違ったくらいだった。
・2022年にリニューアル
ちなみに開館は2004年。2022年に展示内容がフルリニューアルし、歴史や気象観測に加え防災の内容を追加したとのこと。また、冒頭でお伝えした「富士山頂寒さ体験」は風・映像・音で臨場感がアップしたらしいぞ。
展示内容についての詳しい説明はできないが、とくに良かったのは「世界最大のレーダー建設」なる50分間のシアター。富士山頂への巨大ドーム設置には、関係者の情熱や使命感、さらに次々と起こるトラブルや難作業が詰まっていた……と見応え十分だった!
・富士山頂へ
そしてクライマックスは「富士山頂寒さ体験」である! コースは「ご来光コース〜山頂7月頃〜(初心者向け)」と「ブリザードコース〜山頂3月頃〜(上級者向け)」の2種類。なお、防寒着等のレンタルは行っていないので覚悟して選ぶべし。
体験時間は約1分間ということで、迷わずブリザードを選択。風速15メートル・体感温度マイナス25度の世界へ、いざ……!
ゴゴゴゴゴ……ビュゥゥォォォオオオオオオオオオオオオオ! ビョォォォオオオオオオオオオオオオ!
富士山頂、過酷過ぎィィイイイイイイ!
・ブリザードヤバい
爆風 & 吹雪映像の組み合わせで死にかけたでござる……1分間は意外と短く感じたが、それでもブリザードの破壊力はヤバかった。
言うまでもなく、山頂手前からずっと過酷な環境が続いているわけで、まあ真冬に登山なんか絶対に無理ですよ……と、大人の私は思ったのでした。
・1分間ならみんなで楽しめる
ただレーダーが間近で見られるだけでなく、山頂の過酷な環境まで味わえるのだからもっと人気が出てもいいはず。1分くらいなら子供でも耐えられるだろうし、良い経験になるのではないだろうか。
ちなみに「関東の道の駅ランキング」で常に上位にランクインしている「道の駅富士吉田」の目の前なのでセットで楽しんでもいいかも。機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称 富士山レーダードーム館
住所 山梨県富士吉田市新屋3-7-2
時間 9:00〜17:00
休日 火曜日(祝日の場合は営業・8月は無休)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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