「リンゴ病」感染拡大、流産の原因になることもあり注意呼びかけ

2025年5月21日(水)13時0分 読売新聞

医療

 子どもが主にかかり、頬が赤くなるためリンゴ病と呼ばれる「伝染性紅斑」の感染が広がっている。妊婦が感染すると、死産や流産の原因になることがあり、専門家などが注意を呼びかけている。

 国立健康危機管理研究機構(JIHS)によると、全国約2000か所の小児科から5月5〜11日の1週間に報告された患者数は、1医療機関あたり1・14人となった。過去10年で最多の水準で、4月7〜13日に1・13人となった後、1人を超える状況が続いている。都道府県別では栃木が4・19人で最も多く、宮城と山形が3・23人、北海道が2・87人で続いた。

 伝染性紅斑は、ウイルスを含んだ飛沫ひまつを吸い込むなどして感染する。熱や頭痛など風邪のような症状の後、両頬に赤い発疹が現れる。予防のワクチンや治療薬はない。妊婦の感染が流産などにつながる恐れがあることから、神奈川県衛生研究所の多屋馨子所長は「流行している地域では、妊婦は人混みを避けるようにしてほしい」と話している。

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