狂気の1.4kg! 四川担々麺の人気店でデカ盛りすぎる“二郎系担々麺”を食べてきた!

2023年2月23日(木)10時49分 食楽web


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●人気のデカ盛り担々麺を実食調査!『赤い鯨 人形町店』の「赤い九治郎」とは?

 トム・ブラウンのネタではありませんが、担々麺と二郎系ラーメンが合体したデカ盛り担々麺があると聞き、人形町に向かった筆者。店の前に到着すると、戦後〜昭和30年代を彷彿とさせる、前面だけモルタル壁、建物は木造と趣がありすぎる建物がありました。これが目指すお店『赤い鯨 人形町店』です。

『赤い鯨』は、スパイスたっぷりの自家製辣油と濃厚な白ゴマが麺に絡む、本格派の担々麺専門店。なので、王道の「四川担々麺」のほかに「ちーず四川担々麺」や「ぱくちー四川担々麺」、「汁無し担々麺」、「カレー担々麺」など、様々なバージョンの担々麺が食べられます。

 そんな多種多様な担々麺が並ぶ中、昨年夏前に期間限定メニューとして登場したのが「赤い九治郎」。そしてあまりの人気ぶりから、2023年2月にレギュラーメニューに昇格したそうです。

「いわゆる二郎系インスパイア、ってやつですよ」と明るく話すのは、飲食事業部・麺業態統括の三橋元気さん。ラーメンの味は言うに及ばず、ボリュームにも魅力があることをわかっている、まさにラーメンのプロフェッショナルです。


券売機。ボタンの写真を見ただけでも山盛りなのがわかる。これは期待大!

 食券機を見ると、「終日大盛無料、野菜200g、辛さ・しびれ選べます、ニンニク有無選べます」など、担々麺では見たことのない説明が。そして麺の量も並200g、大300gが選べます。まさに二郎系。コールも必要なのか?

 と、やや興奮気味の筆者ですが、とにかく麺大盛、全マシで注文です! まずはあれこれカスタマイズしすぎず、敵の全貌を知ろうという魂胆です。果たして写真通りの二郎系な山盛りラーメンがやってくるんでしょうか? ワクワクしながら出来上がりを待ちます。

どう見ても二郎系リスペクト! 真っ赤なスープにごろっとチャーシューの『赤い九治郎』1337g


「赤い九治郎」1280円(麺大盛、全マシ)。担々麺なんだよね? ひき肉よりチャーシューの存在感がすごい

 目の前にやってきたのは、裾野に存在感たっぷりのチャーシュー、そして山頂にヤサイが盛られた、とにかくデカい一杯。生ニンニクの存在感もすごい。担々麺では主役級のはずである肉味噌が目立たなくなるほど二郎みが激しい担々麺です。

 まずは計測。直径19cmのラーメンどんぶりの高さは約15cm、重さは1337g(器の重さを除く)。二郎系だと透明な油膜の下に茶褐色のスープが見えますが、これは担々麺なので赤いラー油の膜が張っています。


受け皿があるということは、天地返しを思いっきりしちゃっていいってこと? 一旦具だけ皿に移動もアリ?(食楽web)

「麺は極太麺でストレート、券売機の表示にあった並200g、大300gは茹で前の重さなので、実際は1.5〜1.7倍ぐらいになっていると思います。スープのタレは醤油だれベースにチーマージャン、仕上げ油はラー油です。ウチのラー油は9つの滋養がある、オリジナルのラー油なんですよ」と三橋さん。

 ちなみに辛さと痺れは3段階で追加可能、激辛は+150円、超激辛は+250円。「超激辛を頼む人はたまにいますね。まぁ、某有名店の北極よりちょっと辛いぐらいですよ」と三橋さん。

 具は、もやしにキャベツ、チャーシュー、ウズラの卵、肉味噌、揚げネギ、白髪ネギ、海苔、背脂、ひき肉といった感じのラインナップです。三橋さんいわく「肉味噌は豚肉の粗挽きや牛すじのひき肉。甘さとコクはもちろん、少しだけピリッとした味にしています」とのこと。かなり旨みも強そうですね。


ラー油の効いた赤いスープ。激辛にしなくても十分辛旨な味わい。痺れもしっかりくる

 というわけでいざひと口! 見た目に違わず超濃厚。ガツンとした旨みの後に辛味がやってきます。しかし、ただ単に辛いだけではなく痺れもしっかり。そしてゴマのとろみも感じられるのはさすが担々麺専門店といった印象。じわじわと舌に辛味と痺れが蓄積されていきます。

 そして存在感のある極太麺がまたイイ。しかしある程度、具を食べないと引っ張り出すのが大変です。「まずは天地返しがオススメ。二郎系の基本としてね!」と三橋さん。「あとはわんぱくに食べればOKです」とニッコリ微笑みます。スープがはねるのが気になる方には、紙エプロンも用意されているので安心です。


極太ストレート麺なので具やスープに負けない存在感。天地返しをしないと引っ張り出すのが大変

 完食するためのアドバイスを聞くと「卓上にお酢が置いてあるので、ちょっとさっぱりします。あとは辛さで大変になってきたら、温泉卵100円を追加注文するのがいいですね。まろやかになりますよ」とのこと。なるほど、量の壁はもちろん、辛さや痺れの蓄積もあるので、普通のデカ盛りラーメンより、完食がより大変な一杯といえそうです。

満腹だけど食べたいシメの小ライス! そこに沈んだ肉味噌を食べてこその担々麺!


シメの「ご飯(小)」100円を投入。軽〜く混ぜて味わうと、麺の時とは違う美味しさが

 そして最後の最後まで楽しむなら、「ご飯(小)」(100円)もオススメです。「〆のおすすめは小ライス&チーズ200円ですね。実はこれ、裏メニュー。スタッフに直接声をかけてもらえれば出しますよ」。確かにこの旨みが全て溶け込んだスープにチーズとゴハンは絶対にうまい。

 ご飯を投入し、軽く混ぜてまた一口! 甘みのあるお米と味わうと、麺で食べていた時よりまろやかな味わいに感じます。麺だと痺れと辛さがビシッときましたが、ゴハンだと旨みもアピールしてきて、三つ巴の戦い的なイメージです。もちろん丼の底で待機していた肉味噌も回収。ものすごい満足感です。


「赤坂店でも赤い九治郎は食べられます。赤坂では小ライス&チーズは裏ではなく通常メニューですよ」(人形町店店長・長峰由幸さん)

 担々麺だけではなく大量の水と〆のゴハンでものすごく満腹になりました。この「赤い九治郎」。辛いのが得意な人はそこまで水を飲まずに食べられると思います。普段から1.5〜2kgぐらいは食べられるよ、という人にオススメ。濃厚な旨み、そして辛さと痺れが効いたクセの強いどハマりする美味しさなので、一度食べたら抜け出せなくなること確実です。

「ウチの店はアプリでスタンプを溜めるとお得なサービスがあるので、ぜひ集めてほしいですね」と三橋さん。『赤い鯨』だけではなく、同店の別業態の飲食店とも共通なので、担々麺以外でも集めることが可能とのこと。「KUROCOで検索してね」だそうです。

まとめ

 1337gならいけるかも、と思った計測時の自分の浅はかさに反省したくなるほど、ずっしりお腹いっぱいになった「赤い九治郎」。おそらくですが、麺200gの並にしても具がたっぷりなので1kg超えると思います。そして、レギュラーメニューに昇格したのに納得のクセになる美味しさでした!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:赤い鯨 人形町店

住:東京都中央区日本橋人形町2-5-2
TEL:03-6661-9328
営:11:00〜23:00(22:30L.O.)
休:なし

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