高校生の三ツ星通信。荻窪の老舗町中華『三ちゃん』の絶品炒飯と餃子が旨すぎる!

2020年2月24日(月)10時50分 食楽web


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都内の私立高校に通う周(シュウ)は、色気より食い気の男子高校生。安くて旨くて、腹いっぱいになる“俺らの三ツ星店”を探し、友達と地元飯を食べに行くのが楽しみ。今回も生まれ育った杉並の町の老舗の中華を食べてきました。

 最近、町中華にハマっている高校生の僕たち。前々から気になっていた荻窪の老舗中華店『三ちゃん』を食べてきたのでご紹介したいと思います。

 このお店は、僕の通学路の途中にあります。「荻窪の味」とでっかく書いてある庇や、街の角にすっぽりとハマるように建っている佇まいから、ただならぬオーラをひしひしと感じます。しかも休日のお昼には行列ができていたりもして、絶対、美味しいんだろうな、と思っていました。でも何が美味しいのか、外から見ているだけではわかりません。


店の脇にはおみやげコーナーの窓もあるんです

 こういう場合、事前にスマホで口コミを見て判断するのも手ですが、町中華の場合、メニューが多すぎて意見がバラバラのことが多いので、実は、参考になりません。直接お店に行き、常連のオジサンたちが注文する料理を観察するのが一番賢い気がします。

最強のサイドメニューを発見!


壁にかかっているメニュー

 というわけで、『三ちゃん』に行ってみると、皆さんいろいろなメニューを注文しています。ラーメン、チャーハン、タンメン、やきそば。ビールと餃子だけという人もいます。予想通り、メニューが多いです。が、気づいたのは、サイドメニューに餃子を注文している人が多いこと。そこで僕も、まず王道のラーメン(600円)と餃子(400円)を食べてみることにしました。


ラーメン600円

 最初に運ばれてきたのは「ラーメン」。真っ黒ではなく、澄んだ醤油色で、薄く脂が浮いており、スープを飲むと、すっきりとした醤油の香りがします。コクと甘みがあり、優しい味。ちぢれ麺の茹で加減もちょうどよく、大きな海苔の下に隠れている白髪ネギがシャキシャキ美味しいです。

 しばらくして「餃子」がやってきました。ここでちょっとびっくり。なんだか普通の餃子とは色がちょっと違うのです。皮から透けて見えるのは緑色。食べてみてさらにびっくり。一般的な餃子の餡とは違って、肉は入っているのかな? と思うくらい細かく刻んだキャベツがぎっしり。かじるとニンニクとニラの香りもほんのりとするけれど、キャベツの甘みがジュワッと口の中にほとばしります。


1人前の餃子は5個入りで400円

 ご主人に「野菜の餃子なんですか?」と聞いてみると、「ひき肉も入っているけど、キャベツとニラがほとんどだよ」とのこと。といっても、最近流行りのヘルシー餃子ではありません。キャベツの甘みだけでなく、しっかりと脂の甘みもあります。美味しくて、麺をすする合間に餃子をつまんでいるうちに、あっという間に5個食べ終わってしまいましたが…足りません。

 まだラーメンが残ってるし、あともう1皿食べたい、と追加注文しました。しかし、その間に麺がなくなってしまい、追加の餃子だけになってしまいました。それを食べながら思ったのですが、この餃子は、餃子だけよりも、ラーメンと一緒に食べるのが良かった気がしました。

 というわけで、僕は、『三ちゃん』を気に入って、よく一人で行くようになりました。ある日はワンタンメン(700円)と餃子を食べ、またある日はチャーハンと餃子をぱくぱく。サイドメニューであるはずの餃子は、なくてはならない存在。


ワンタンメン700円。つるんとした口当たりのワンタンも最高です

 つまり、ここの餃子は、ほかの料理の美味しさをアップしてくれる欠かせない1品なのです。なかでも僕が最高のコンビだと思ったのは、チャーハンと餃子。ふわっとタイプのチャーハンで、塩・胡椒、中華出汁、油のバランスがよく、永遠に食べていられそうな優しい味がするんです。これに、キャベツたっぷりの餃子は最高!


チャーハン700円。“荻窪の味”の代表といわれているチャーハン

 というわけで、ぜひ、この『三ちゃん』のチャーハンと餃子を食べてみて欲しいです。ちなみにこの『三ちゃん』は創業して60年。現在のご主人は2代目だそうですが、餃子の味は昔から変わっていないと教えてくれました。

(撮影・構成◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:荻窪の味 三ちゃん

住:東京都杉並区荻窪5-29-20
TEL:03-3398-6582
営:12:00〜22:30
休:不定休

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