LIXILの玄関ドア最高峰「XE」最新モデル、自動開閉でハンドルなしのミニマルデザインも

2025年2月26日(水)14時50分 マイナビニュース


家の顔ともいえる「玄関ドア」、メーカー各社の玄関ドアは年々機能性やデザイン性が向上している。大手のLIXIL(リクシル)が手がける窓・ドアブランド「TOSTEM」の玄関ドアでフラッグシップに位置する「XEシリーズ」もそんなアイテムのひとつ。
XEシリーズの新しい2025年モデルは、ドアに触れず顔パスで入室できる「シームレスエントリー」や、玄関ドアとしては異色の「ハンドルまで排除したミニマルデザイン」といった大きな特徴を持つ。4月1日から発売となり、価格はシームレスモデルが121万円〜。いまどきの玄関ドアはどう進化しているのか、LIXILにてチェックしてきた。
○機能を追求することで既存にはないデザインに
LIXILのXEシリーズは、ドア本体やハンドルなどを多彩な意匠、機能から選べるプレミアムな玄関ドア。2025年の新モデルで注目が集まったのは、「シームレスモデル」と呼ばれるロックシステム搭載モデルだ。XEシリーズは以前からスマートフォンで解錠できるスマートロックシステム「FamiLock」に対応していたが、新モデルでは顔認証システムにも対応。もしスマートフォンを忘れて外出しても、帰宅時にはスムースに解錠できるようになった。
この顔認証システムに自動開閉機能を組み合わせることで、玄関に近づくだけでドアが自動で開閉するという動作を実現。荷物や自転車などで両手がふさがっていても、楽に出入りできる。
実際に製品を体験したところ、認証から扉のオープンまではかなりスムース。一般的な歩行速度なら、ドアの前で立ち止まることなく入室できた。ドアが開くタイミングや開く角度は調整可能だ。
手を使わずに入室ができるようになったことで、新しく導入されたデザインもある。それが玄関ドアとしては異色ともいえる「ハンドル・シリンダーレス」デザインだ。自動開閉機能でドアを開閉することを前提に、ドアハンドルを排除した超ミニマルな仕様になっている。
ただし、ドアの自動開閉機能は停電時には使えなくなるため、ハンドル・シリンダーレスデザインを選択できるのは、勝手口など複数の入り口がある建物という制限がある。
○ハイサイズドアやロングバーハンドルでデザイン幅がより広く
XEシリーズの2025年モデルはデザインの幅も大きく広がった。注目は「ハイサイズドア」の導入だろう。従来のXEシリーズでも高さ233cmサイズのハイサイズドアが選べたが、233cm高のドアは屋外側は軒までの高さがあっても、屋内側は垂れ壁ができてしまうことがあった。そこで新モデルでは、屋内・屋外ともに垂れ壁が発生しにくい270cmサイズという高さをラインナップした。
ドアとハンドルの素材やデザインの拡充も見逃せない。たとえば上記のハイサイズドアは、艶消しガラスの裏面にメタリック塗装を施した奥行き感のあるグレーガラス「メタリックディープグレー」という新素材を採用している。ほかにも、錆びの風合いをリアルに再現した金属調の「ブリュームメタル」といった温かみのある自然風の素材も追加された。
○デザインも利便性も基本機能も追求したいこだわりの玄関ドア
解錠の利便性やデザイン性を中心に紹介してきたが、家の玄関には家族の安全や快適性を守る重要な役割もある。LIXILによると、空き巣の侵入口として一番多いのが「無施錠」だが、シームレスエントリーのような自動施錠機能搭載の扉なら施錠を忘れる心配もない。
また、玄関ドアはサイズが大きいだけに住宅の快適性を考えるなら断熱性能も重要だ。標準的な玄関ドアの熱貫流率(壁越しに伝わる熱量の割合)は2.0〜3.0W/m2・Kほどだが、XEシリーズは1.33W/m2・Kとかなり高い断熱性能があるのも特徴だ。
今回はLIXILにてXEシリーズ新モデルの実物を体験したが、玄関ドアのフラッグシップモデルだけあって、素材、造り、デザイン、そして高い利便性には目を見張るものがあった。とくに、近づくだけで自動で扉が開くシームレスエントリーシステムは、便利さに加えてホテルエントランスのような特別感が体験できる。将来家を建てるときやリフォーム時には、ぜひ一度チェックしてみてほしい。
倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら

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