古代の叡智が隠されている…!? スフィンクスの衝撃の真実10選

2025年2月25日(火)11時30分 tocana


 エジプト・ギザの大スフィンクスはピラミッドと並んで古代エジプト文明を象徴する世界で最も有名な建造物の1つだが、この巨大彫像について我々は実際にどれだけ知っているのだろうか。大スフィンクスについての認識を改めることになりそうな10の“真実”がある——。


1.一枚の石灰岩から彫られた


 複数の石のブロックを使って建造されたピラミッドとは異なり、スフィンクスは単一の巨大な岩層から掘り出したものである。大スフィンクスは地球上で最も大きな一枚岩の像である。


2.想定よりずっと古い可能性がある


 主流の考古学ではスフィンクスの年代は紀元前2500年頃とされているが、一部の研究者はその浸食パターンからスフィンクスの年代はそれよりも数千年古く、失われた文明にまで遡る可能性があると主張している。


3.鼻は故意に破壊された


 スフィンクスの鼻が無いことについて数え切れないほどの仮説が飛び交っている。一部で信じられているナポレオンの軍隊が破壊したという説は誤りだ。歴史的文献を当たるとおそらく異教のシンボルの損壊を試みた偶像破壊者によってナポレオンよりもずっと前の時代に意図的に削り取られたとする説が有力である。


4.地下に部屋があるかもしれない


 地質調査によりスフィンクスの下に異常が見つかり、隠された部屋やトンネルが存在する可能性が示唆されている。その中には古代エジプトや未知の文明の失われた記録が隠されているかもしれないと考える専門家もいる。


5.元の顔はだいぶ違うかもしれない


 スフィンクスの現在の顔は侵食されているため、元々はかなり違った姿だったか、あるいはまったく別の姿をしていたのではないかと推測する専門家もいる。カフラー王に似せるために後から再度彫刻し直されたという説もある。


6.かつては色彩豊かだった


 スフィンクスに赤い顔料の痕跡が残っていることから、かつては鮮やかな色で塗られていたことがわかる。時が経つにつれ、風雨にさらされて元の色合いが失われ、現在見られる風化した石像となった。


7.作られた真の目的は謎のまま


 古代エジプト文化におけるスフィンクスの役割については今も議論が続いている。ピラミッドの守護者としての役割を果たしたとする説もあれば、より深淵な天文学的または宗教的な意味合いを持つとする説もある。


8.星の配列と一直線になる


 多くの研究者はスフィンクスは天文学的な精度で建造されたと考えている。獅子座などの重要な天体現象と一致することを示唆する説もあり、スフィンクスの実際の年代についての推測にも拍車をかけている。


9.数千年にわたる復元作業


 スフィンクスは古代から修復が行われてきたことを示す証拠がある。トトメス4世を含む歴代のファラオが修復を試み、現在もさらなる浸食を防ぐ努力が続いている。


10.誰が建てたのか明確な答えはない


 スフィンクスの建造を有力なファラオであるカフラー王が命じたと多くの人が信じているが、それを裏付ける碑文はない。決定的な記録がないため、その真の起源については推測の余地がまだある。


 大スフィンクスは、悠久の時を超えてなお多くの謎を秘めている。その起源、目的、そして地下に眠るかもしれない秘密——古代の叡智が明かされる日は来るのだろうか。



参考:「Curiosmos」ほか

tocana

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