非常食は日常でも食べ慣れたものを…【改めて考える】 災害時の心得と避難バッグで準備しておきたいもの

2022年2月25日(金)19時38分 マイナビ子育て

近年、地震や台風などの自然災害が多くなっていますが、ご家庭でのもしもの準備はどうされていますか? 今回は、小さな子どもがいるご家庭にこそ知っていてほしい災害時の対策と心得についてご紹介していきたいと思います。

こんにちは。現在小学5年の子どもが二人おりますankoです。

地震大国である日本では、毎年大なり小なりの地震がどこかで発生し、ときには震災と呼ばれるレベルの大地震が起きることもあります。また、台風などの影響による自然災害が起きることもあり、日ごろから防災を意識している方も多いのではないでしょうか?

我が子の通う学校でも地震についての防災講習があり、東日本大震災での実際の映像なども拝見したのですが、決して他人事とは思えない状況に、私自身も準備や心得がまだまだ不十分であることを目の当たりにしました。

避難グッズについては随時必要なものを買い足しては見直しをしてきましたが、小さな子どもやご高齢の方、あるいはひとりでは逃げることが困難な方など、さまざまなご家庭、ご家族がいらっしゃるのではないかと思います。

そうしたことを踏まえながら、今回は小さなお子さんのいるご家庭での防災の心構えに着目してお話していきたいと思います。

いつ起きてもおかしくない災害

現在も各地で震度の強い地震が度々報告されていますが、南海トラフ地震が今後30年に起きる確率は70%〜80%という報告もあり、いつ起きてもおかしくない状況にあるんだそうです。

また関東から九州までの広い範囲が被災することが予想されているため「自分たちは大丈夫」「どうにかなるだろう」という気持ちで何の準備もせずにいると、いざというときに命の危機にさらされる可能性もあるのです。

非常食は日常でも食べ慣れているものを!

私自身も災害のことを考える前までは、非常食=非常時に食べるものというイメージがあり、缶詰や日持ちするレトルト系のものなどをたくさん買って備蓄していたことがありました。

しかしながら、よかれと思ってたくさん買った鯖缶や果物の缶詰などは、普段まったく食べたことがないものであったために、結局のところ期限を切らして処分せざるを得なくなることが多かったのです。

食べられるもの、長く保存できるものを非常事態の食事として置いておくことはもちろん大切なことですが、それが本当に非常時に食べられるものかどうかをもう一度考えてみてください。

大人は仕方ないと思えば、多少どんなものでも食べられるかもしれません。けれども、小さなお子さんは「今はそれしか食べるものがないのだから……」と言って大人のように素直に食べるかといえば、そうではない可能性のほうが高いですよね。

そうしたことから、非常食を決して特別なものとして考えず、普段食べ慣れているものを備蓄しておくということも大事な要因となってきます。

災害時、人はいつもとは違う状況に精神的なストレスや不安を強く感じます。大人ですらそうなのですから、小さな子どもの不安はどれだけのものがあることでしょう。

そんなときに、子どもが普段から食べ慣れているものなどをいくつか用意しておくと、もしかすると不安な気持ちが少しは和らぐかもしれません。

非常食=特別とは思わず、お子さんの好きなお菓子やパンなどを防災リュックに少し入れておくことも、ご家庭によっては大事なことかもしれませんね。

避難所での生活を視野に入れた準備を

地震などの災害時、最初に考えなければならないことは、危険な場所から逃げて安全な場所に避難することですよね。

もちろん、先ほどの非常食や避難グッズなどの準備ももちろん大事な部分になってくるのですが、多大な被害が想定される中で、最低でも1週間はその備蓄で生活ができるよう考えて、準備しておく必要がありそうです。

カセットコンロや水、食料、ほかにもこんなものがあったほうがいいという避難グッズの情報はたくさんありますが、小さなお子さんのいる家庭にこそ知っていてほしいのが……

子どもたちが簡単に遊べるおもちゃや道具を用意しておくこと。

長い時間を避難所、もしくはそれ以外のどこかで過ごすことになった場合、当然ながら自宅で今まで過ごしてきたような生活とはかけ離れた生活になるわけですよね。大人たちが非常事態で忙しくしている間の、子どもたちの一日の過ごし方にも目を向けていただきたいのです。

たとえば、お子さんが普段好きなキャラクターのぬり絵であったり、お気に入りの絵本やぬいぐるみなどがひとつあるだけで、お子さんが笑顔になってくれたり、不安な気持ちがほんの少しでも和らいでくれるかもしれません。

紙とペンがあれば絵を描いてあげることもできますし、ちょっとしたカードゲームなどをリュックに入れておけば、それをみんなで囲んで気を紛らせることもできるかもしれません。

これは実際、避難所での生活をされていた方々の中でも声が上がっていたんだそうです。

我が家でもそんな話を聞いて、今は防災リュックの中にノートやペン、トランプなどを入れています。

避難所での生活といってもなかなかイメージがつかないですし、どんな場所に避難できるどうかもそのときになってみないとわからない部分ではあるのですが、そうしたことも視野に入れて、もう一度防災リュックの中身を見直すことも大事ですよね。

その配置は大丈夫?

最後にお伝えしておきたいのが、お部屋の家具の配置についてです。

我が家では今年に入って娘が一人部屋デビューしたこともあり、娘の部屋の家具なども置き場に注意して配置決めをしました。

例えば、夜ベッドで寝ている間に地震が起きたことを想定して、頭の上などには何もない状態にしておくことであったり、大きな家具に関してもベッドの正面などに置かないようにしました。

また、家具やインテリアなどについているキャスターなどは、大きな揺れの際にかなりの広範囲で動いてしまう恐れがあるため、しっかりと固定しておく必要があります。

日常生活ではキャスターつきの家具は動かすのが楽チンで、家事効率を考えてあえて選んでいる人もいると思いますが、そうしたラクさや便利さの代償が、命を落とすかもしれない危険に繋がる可能性があるのです。

便利さなどのいい面だけを見ていると、こうしたこともついつい見逃しがちです。子ども部屋に限らず、もしもを想定してさまざまな家具の配置を見直すことも大事なのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

今回はお子さんのいるご家庭においての防災について焦点を当ててお話しましたが、普段おひとりで育児されているママさんやパパさんがいたり、お子さんがひとりで留守番をしている時間が長いというご家庭もあるかと思います。

そうした場合、何かあったときにどう行動すればいいのか? 誰に助けを求めればいいのか? そんなことを普段から家族でしっかり話し合っておくことも大事です。

我が家も突き詰めていけばまだまだ不十分で不安なところはたくさんあるのですが、さまざまことを想定しながら、日ごろから防災を意識した生活をしていけたらと思います。

マイナビ子育て

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