「平家物語」暗唱でコロナ対策 意外と効果的?手洗いライフハックに注目

2020年3月3日(火)17時0分 Jタウンネット

新型コロナウイルスの感染が拡大し、その勢いは止まりそうにない。ドラッグストアの店頭からは、マスクがすっかり消えてしまった。たまに入荷されても、あっという間に売り切れてしまうのが現状だ。


とはいえ、いま感染防止のために重要なのは、マスクよりも、まず手洗いだと言われている。


ウイルスは手をとおして、目や鼻や口に侵入するらしい。そこで時間をかけて、入念に、手を洗う方がいい。その後、消毒用アルコールで滅菌するのが効果的だという。


2020年3月2日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。


20秒手洗いですが
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ」
ゆっくり暗唱でだいたい20秒です(個人差があります)。
手洗いのたびに暗唱しましょう
- 平 資盛 (@sukemori_t) 2020年3月2日

なんと20秒手洗いは、「平家物語」の冒頭部分を暗唱するといい、との説だ。「ゆっくり暗唱でだいたい20秒です(個人差があります)」とも......。


このライフハックを投稿したのは、ツイッターユーザーの「平 資盛」(@sukemori_t)さんだ。


実在の平資盛は、平安時代末期の平家一門の武将。平清盛の嫡男・平重盛の次男で、新三位中将とも称された。和歌に優れ「新勅撰和歌集」「風雅和歌集」に名を残す文人でもある。


Jタウンネット編集部がツイート引用の許可をお願いすると、「平家物語普及のためにもよろしくお願いします」という返事が来た。


ただツイート文中に訂正したい箇所があるそうで、「奢れる人も久からず」という部分は、「驕れる人も久からず」だという。「奢ってあげたいのはやまやまなれど」ということで、「驕れる人」どころか謙虚なお人柄が偲ばれた。


このツイートには3万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中である(3月3日夕現在)。


「令和の世では、手洗い法師が平家物語を口ずさむ...」


冒頭のツイートには、さまざまな声が寄せられている。


「平家物語、いいですね」
「18秒でした。ただし、おそらく高確率で『しゃらそーじゅの、あっ、、さらしょーじゅの、、あぁーっ!』ってなるので20秒超えは間違いない」
「沙羅双樹で噛んで30秒弱」
「手洗いのたびに暗唱、素敵ですね。 まさに、生活の中の古典です」
「令和の世では、手洗い法師が平家物語を口ずさむ...」



実際に、手洗いしながら「平家物語」を暗唱してみた人はけっこう多かったようだ。20秒以内で暗唱できる人は少なかったかもしれない。


「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ」



手をしっかり洗うのが目的なら、20秒にこだわらず、もっと長くてもいい、と言う人もいた。


観自在菩薩ぎょうじんはんにゃはらみたじ
行深般若波羅蜜多時しょうけんごうんかいくう
照見五蘊皆空どいっさいくやく
度一切苦厄しゃりし
舎利子しきふいくう
色不異空くうふいしき
空不異色しきそくぜくう
色即是空くうそくぜしき
空即是色じゅそうぎょうしき
この辺りでも同じでしょうかね。
- けんぼぉ? (@zippie_ken) 2020年3月2日

手を洗いながら、「般若心経」を唱えるというのもなかなかシュールかもしれない。60秒くらいかかるそうだ。これなら新型コロナウイルスも洗い落とせるだろう。


どうせやるなら楽しくやりたいよね、という人もいるようで、落語「寿限無」で手を洗ってはどうかと......。


「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなのちょうきゅうめいのちょうすけ」
- ねんねこ半纏縄化粧 (@nennnekonawa83) 2020年3月3日

これも、オチが良さそうだ。


どうか、お好きな方法で、しっかり手を洗っていただきたいものだ。

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