金沢の土壁がカラフルな理由は...ルーツは奈良時代や江戸時代にあった

2018年3月11日(日)7時51分 Jタウンネット

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2018年2月26日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、金沢の家の土壁について紹介していました。


土壁といえば、地味な茶色や黄土色を想像しがちなのですが、金沢の古い家の土壁はとてもカラフルなのです。


建物くらいは明るく


ひがし茶屋街にある民宿へ伺うと、そこには赤の土壁の部屋が。昔、お茶屋のお茶席として使われていたそうです。また、とある町屋の質屋は、床の間の壁も赤、そして何と、群青色の土壁の部屋もありました。お店の人によると、赤や群青は「高貴な色」だとか。


そして、群青色の壁は、江戸時代の前田家の成巽閣(せいそんかく)にルーツがあるそうです。成巽閣には、13代前田斎泰(なりやす)が母を喜ばせるために作った部屋があり、その天井は群青色です。当時、群青は金より高価とされ、天然鉱石のラピスラズリなどで作られていました。


また、赤い土壁は、奈良時代からあり、青ほど高価ではありませんが、朱肉が使われていました。


カラフルな土壁にした理由は、金沢は天気の悪い日が多く、建物くらいは明るくしてお客様をもてなしたいという金沢の人のおもてなしの心から始まったといわれています。


食べ物にお金をかける「大阪の食いだおれ」に対して、金沢は建物にお金をかける「金沢の建てだおれ」ともいわれたほどです。金沢人の心意気が伝わってきますね。(ライター:りえ160)

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