新潟県「うみがたり」は1934年開館の老舗。青い日本海をバックにイルカが宙を飛ぶ「日本海テラス」などオープンエアの水槽が魅力

2024年3月16日(土)10時0分 婦人公論.jp


写真を拡大 2頭のイルカショーは、日本海をバックに美しく(C)2015〜2024 George Nobechi

世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

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1934年に開館の老舗


真夏の日差しを浴びながら青い日本海をバックにイルカが宙を飛ぶ。「バッシャーン」というしぶきを上げてプールを泳ぎ回る。ここは新潟県上越市立水族博物館うみがたり。1934年に開館し、最も最近のリニューアルは2018年にあった老舗の水族館である。

2023年の7月に訪れた当館はイルカスタジアムの他、ゴマフアザラシのプール、「マゼランペンギンミュージアム」、「日本海テラス」などオープンエアの水槽が多くあるのが特徴だ。快晴の日には神秘的な光が観客を魅了する一方、夏と冬の寒暖差など過酷な気候は課題でもある。


写真を拡大 ゴマフアザラシの水槽は、まるで宇宙船の中のように見える(C)2015〜2024 George Nobechi

過去にはイルカが死亡する悲しい出来事も


2018年からわずか2年間で4頭のイルカが死亡した事を受け、教育委員会が専門家による検証委員会を立ち上げ、その報告に基づいて日除けテントを設置したり、冬季間の風の影響を軽減するため、水槽の水位を低くしたりするなどの対策をとっている。成功することを願うばかりであるが、こんな暑い日にもイルカは元気に泳ぎ回り、ケアする飼育員の愛情が伝わってきた。

また光のことには既に触れたが、この水族館は自然光がとても美しい。今回の写真の中にもイルカ、ゴマフアザラシ、マゼランペンギンの写真でもその様子が分かると思う。


写真を拡大 マゼランペンギンの元気な泳ぎ(C)2015〜2024 George Nobechi

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