大学入学共通テストのガイドライン案、旺文社が解説

2018年3月22日(木)19時15分 リセマム

旺文社教育情報センター

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旺文社教育情報センターは平成30年3月12日、大学入学共通テストについて国立大学協会が提示した「ガイドライン(案)」に関する解説を公表した。英語の外部検定や、国語と数学の記述式についてまとめている。

 国立大学協会は、平成29年11月10日に「平成32年度以降の国立大学の入学者選抜制度—国立大学協会の基本方針—」を公表。すべての国立大学は「一般選抜」の第1次試験として原則5教科7科目を課すことや、国語と数学に関しては、記述式問題を含む問題を「一般選抜」の全受験生に課すなどの方針を示した。平成30年3月8日の総会で大学入学共通テストの「ガイドライン(案)」について協議を行い、利用方法などを盛り込んだ。

 ガイドライン(案)では、英語の外部検定として、利用できる検定と利用方法の概要が示された。旺文社は「出願資格は英検準2級、2級なら10点加点、準1級なら20点加点」といったように「出願資格」「加点」の両方が利用されれば、わかりやすく取得レベルに応じて優遇されると解説している。

 国語の記述式問題は、加点の配点を各大学に委ね、国立大学協会は具体例を別途示すとしている。しかし、マーク式の満点を超えて加点がなされるようであれば、大学によって国語全体の満点が変わってくることから、「入試システムは複雑になる」と旺文社は指摘。

 数学について、ガイドライン(案)では「記述式問題にも配点がなされる」とされている。大学入試センターは、数学の記述式が素点か段階別か明らかにしていないが、旺文社は「素点になるのが濃厚だろう」としている。

 国立大学協会のガイドラインは、平成30年4月以降に最終決定し公表される見込み。このガイドラインをもとに各国立大学は年度末に向けて予告を出していくと推測される。

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