【第94回アカデミー賞】助演女優賞は『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズが初受賞
2022年3月28日(月)9時21分 シネマカフェ
1961年に公開され、第34回アカデミー賞で10部門に輝いたミュージカル映画の金字塔『ウエスト・サイド物語』をスティーブン・スピルバーグ監督が再映画化した。デボーズが演じたのはヒロイン・マリアの兄のベルナルドの恋人、アニータ。マリアにとっては親友であり、姉のような存在で、敵対グループの元リーダー・トニーと恋に落ちたマリアを心配しながらも、同じ女性として理解を示すという役どころだ。
ブロードウェイで活躍した経験を発揮し、本作では『ウエスト・サイト物語』で同じ助演女優賞に輝いた、“元祖”アニータ役のリタ・モレノも絶賛する演技とダンスを披露。特に「アメリカにおける自由と不平等」を男女の掛け合いで歌う名曲「America(アメリカ)」では、抜群の歌唱力とダンスで圧倒的な存在感を放った。
オスカー前哨戦のゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ラスベガス映画批評家協会、全米俳優協会賞などで助演女優賞を受賞。ジュディ・デンチ(『ベルファスト』)、キルステン・ダンスト(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)ら実力派がノミネートに名を連ねた同賞を制した。
信じられません。(トロフォーを掲げながら)これは何でしょう? (自身が演じた)アニータが、アメリカに居続けたいと思う理由が理解できる。こんな世界ですけど、夢は叶うし、勇気を得られるもの。感謝したい人を挙げると、きりがありませんが、すばらしい皆さんに引き上げてもらいました。スティーブン・スピルバーグ監督、(『ウエスト・サイド物語』でアニータを演じた)リタ・モレノもインスピレーションを与えてくれました。(性別、人種、性的指向など自身の出自を語りながら)もしご自身のアイデンティティに疑問を持つことがあるとしても、、誰でも必ず居場所はあります。