中島みゆきのステージに“いるはずのない”女が…! 元カメラマンが激白、「あらゆる存在に響く」歌声

2022年3月27日(日)9時0分 tocana

——数々の伝説的芸能人と交流し、知られざる姿を目撃してきたカメラマン「YAHIMONときはる」が今明かす真実!


 先月、2枚組ライブCD『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』を発売した中島みゆき。元芸能カメラマンである筆者は昨年、本邦初公開となる中島みゆきにまつわる心霊譚(昭和52〜53年)を寄稿したが、今回はそれらに続き昭和54年に発生した知られざるエピソードを読者だけに明かしたいと思う。


■真っ赤な着物の女が4人……!


 昭和54年4月29日、筆者は脚本家だった父の運転する車に乗り、父の編集担当の女性と3人で新宿文化センターへと向かっていた。その日の中島みゆきのコンサートがこけら落とし公演だった。しかし道中、事故渋滞に巻き込まれて車が一向に進まなくなってしまう。


「頭から観ることができないなんて辛すぎる」と嘆く筆者に、父は間髪いれず「大丈夫だよ。渋滞にはまっている人は相当いるはず。中島みゆきに魅了されている“彼女たち”がこのことを知れば、きっと何とかして助けてくれるだろう」と言う。意味がよくわからなかったが、父はまったく焦っていない様子。


 しかし会場に着いた時には、すでに開演時間を過ぎていた。慌てて会場に入ると、驚きのあまり茫然となった。なんと、開演時間が遅れるアナウンスが流れていたのだ。後日、スタッフから原因不明の機材トラブルだったと聞かされた。


 その後、コンサートは無事に進行して佳境を迎え、前年にリリースされた「世情」を歌い始めた中島みゆき。大サビ部分で、熱唱する彼女の後方にある暗幕が全て落とされると、白いYシャツ姿の男子大学生たちが雛壇に登場して「シュプレヒコールの波……」と大合唱する壮大な演出だった。しかしこの時、筆者には見えてしまったのだ。男子大学生に交じり、真っ赤な着物姿の女が4人、雛壇の最上段に並んで合唱している異様な光景が——!


 歌唱が終わると緞帳が降り、鳴り止まぬ拍手の中で再登場した中島みゆきが「◯◯大学男子合唱団の皆さんー!」と紹介した。彼女自身は着物の女たちに気付いていないことを悟り、改めて背筋が凍りついた。


 異様な光景に怯えながらの帰路、2人きりになった車内で父が口を開いた。


「あの会場の近くは、江戸時代に遊郭だった。遊女たちの霊も中島みゆきの歌に共感を覚えるはずだと確信していたよ。だから今日、霊が実際に現れたコーラスには感動したよ」


 筆者と同じく父も霊感が強かったが、やはりあの4人の女の霊が見えていたとわかり、少し安堵したことを覚えている。



■あらゆる存在に“響く”中島みゆきの歌


 それから41年の歳月が流れた令和2年4月。中島みゆきは、これで最後と決めた全国ツアーの初日に新宿文化センターを選び、全10都市11会場24公演をスタートさせた。しかし、コロナ禍によりツアーは中止。開催できたのは8公演のみで、全国のファンは涙にくれた。そして今年2月に発売されたライブCDは、幸運にも開催が実現した新宿文化センターでの収録盤だった。この経緯を知り、筆者はふと41年前のコンサートで見た光景を思い出し、知り合いの霊能者に全てを話した。すると、次のようなことを言われた。



「亡きお父様も感じておられたあの遊女たちの霊が、中島さんのライブ音源を残したい気持ちから、なんとか新宿文化センターでのコンサートが実現するようにはたらきかけましたね。もちろん、中島さんご本人の霊力も大きく作用しています」


 これを聞いて、筆者は完全に納得できた。中島みゆきが、コロナ禍で中止となったラスト・ツアーを1人でも多くの人に届けたいと、自らも気づかぬうちにとてつもない霊力を発揮したのだろう。41年という長い時間を経てもなお、遊女の霊さえ魅了し続け、自らの味方につけていること自体、彼女が秘めた霊力の凄まじさを何より雄弁に物語っているではないか。今後も、“あらゆる存在に響く”歌を届け続けてほしい、そう心から願っている。

tocana

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