横浜中華街で人気の中華スイーツ「マーラーカオ」が人気の店5軒

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●横浜中華街の定番土産として知られる中華蒸しパン「マーラーカオ」。横浜中華街で販売する人気店5店を食べ比べ！

　たまにスーパーやコンビニなどでも販売されているのを見かける中華蒸しパン「マーラーカオ（マーライコーとも）」。その発祥は、諸説ありますが一説ではマーラーカオの「マーラー」はマレーシアを指し、「カオ」は、ケーキやカステラのことを指すと言います。「中国発祥のマレーシアケーキ」という、なんとも面白い名前のお菓子です。

　別名「中華風カステラ」とも称される「マーラーカオ」は、持ち運びに便利で賞味期限も比較的長いことから、横浜中華街通では「定番土産」とも言われています。そこで今回は、横浜中華街で「マーラーカオ」を販売する人気の5店の味を食べ比べ。それぞれの味わいと特徴に迫ります！

独創性が光る一品！老舗高級店『萬珍楼』の「馬拉糕（マーライコー）」

『萬珍楼』の「馬拉糕（マーライコー）」700円（※価格は全て税込）

　初めは、横浜中華街のお店の中でも誰でも知っている高級中華料理店『萬珍楼』の「マーラーカオ」をいただきます。横浜中華街の中でも存在感を放つ『萬珍楼』の右隣に併設されている『萬珍楼売店（萬珍楼ギフトショップとも）』。お土産用の中華惣菜や饅頭などが販売されていますが、ここに「馬拉糕（マーライコー）」（マーラーカオと同じ）が販売されています。他店の「マーラーカオ」が丸型なのに対し『萬珍楼』は四角形。さらに色も茶色がかっており、強い個性を放っています。

黒糖を使用しているのか、茶色がかっており、コク深い味わいが印象的です

　いただいてみると、黒糖を使用しているのかコク深い甘み、ほのかなココナッツ味を味わうことができました。パン生地のキメも細かく「さすが『萬珍楼』！」と唸りたくなる一品。価格も700円（税込）という低価格も嬉しく、自分用はもちろん、贈答にもピッタリだと思いました。

●SHOP INFO

店名：萬珍楼売店（萬珍楼ギフトショップ）

住：神奈川県横浜市中区山下町153
TEL：045-681-0017
営： 11:00〜21:30
休：月曜（※祝日は営業）

食通が大絶賛！中華菓子専門店『聚楽』の「マーラーカオ」

『聚楽』の「マーライコー」2切れで440円

　続いては、食通の間でも評価が高い『聚楽』の「マーライコー」をいただきます。中華菓子や中華饅頭などを店奥の自社工場で作り、できたてを販売しているお店です。同店の看板商品が「マーライコー」だと言われています。こちらも『萬珍楼』同様に茶味がかった色合いですが、『萬珍楼』よりもあっさりして、繊細な味わい。キメが細かく、ふんわりとした生地の食感は、ほっこりした気分にもさせてくれます。

こちらも茶味がかった色合いですが、かなり繊細な味わいでこれまた美味！

　注意すべきは『聚楽』の「マーラーカオ」は売り切れることが多く、いつ行っても必ず購入できるわけではない点。そのため、確実に入手したい場合は、事前に日時を指定して予約してくと良いでしょう。グルメ雑誌などでもたびたび取り上げられる必食の一品だと思いました。

●SHOP INFO

店名：聚楽

住：神奈川県横浜市中区山下町143
TEL：045-651-2190
営：11:00〜21:00
休：火曜、第3水曜

コク深く優しい味わいの優等生！中華惣菜店『頂好』の「マーラーカオ」

『頂好』の「マーラーカオ」一切れ180円

　続いては、横浜中華街の関帝廟通りと市場通りの小さな交差点の角にある中華惣菜店『頂好』の「マーラーカオ」をいただきます。中華惣菜や中華菓子のラインナップでは中華街屈指の店で、庶民でも手が出る低価格がうけて、いつも地元の人たちや観光客で賑わっています。同店の主力商品の一つが「マーラーカオ」。『頂好』の「マーラーカオ」は、“ザ・マーラーカオ”といったビジュアルです。

これぞまさしく“ザ・マーラーカオ”なビジュアル

　いただくと、密度が高くキメが細かいふっくら触感の生地が美味。玉子の風味も強く感じられるので、お茶請けにピッタリだと思います。「どの店の『マーラーカオ』にしようか？」悩んだら、『頂好』で購入してみると良いでしょう。優等生的な味わいを楽しめるはずですよ。

●SHOP INFO

店名：頂好食品

住：神奈川県横浜市中区山下町137
TEL：045-651-0633
営：10:00〜21:00
休：不定休

クラシカルな味わいに感涙！中華菓子の名門『同發本館』の「マーラーカオ」

『同發本館』の「マーラーカオ」1個400円

　続いて、『同發本館』の「マーラーカオ」。『同發本館』は、明治の創業以来、伝統を守り続けている老舗高級店です。特に中華菓子に定評があるお店で、「マーラーカオ」も人気商品の一つで、大きめのカップケーキのようなビジュアルです。

やや大きめのカップケーキのような印象だが、クラシカルな味が最高

　いただくと、伝統的な「マーラーカオ」の印象。キメ細かい生地全体に、ムラなく玉子の風味と甘さを感じることができました。生地の密度が濃いのも嬉しいところで、まさに古き良き横浜中華街の伝統を感じられる味でした。こちらもまた超オススメの「マーラーカオ」でした。

●SHOP INFO

店名：同發本館

住：横浜市中区山下町148
TEL：045-681-7273
営：11:30〜15:00、17:00〜21:30、土・日曜11:00〜21:30
休：水曜

コスパ最強！低価格惣菜で人気の『老北京』の「マーラーカオ」

『老北京』の「マーラーカオ」1個600円

　そして最後は、関帝廟通りにある『老北京』の「マーラーカオ」です。横浜中華街の中では、比較的新しいお店ですが、店の前には中国の市場さながらに、山積みになった中華菓子や中華饅頭が陳列されており、「これぞまさしく中華！」といった風情を醸し出しています。そんな『老北京』の「マーラーカオ」は、ホールで600円（税込）。コスパとしては横浜中華街イチと言って良いでしょう。

キメ荒めですが、食べ応えは十分あります

　いただくと、キメは荒めですが、その分濃厚で食べ応えを強く感じることができました。中国の家庭の味といった印象で、美味しくいただくことができました。前述の『頂好』の斜向かいにあるので、両方の店で「マーラーカオ」を購入し食べ比べしてみるのも良いでしょう。

●SHOP INFO

店名：老北京

住：神奈川県横浜市中区山下町132
TEL：045-228-8268
営：10:00〜23:00
休：なし

まとめ

食べ比べた横浜中華街の「マーラーカオ」たち

　ここまで横浜中華街で販売されている「マーラーカオ」5つを食べ比べしました。全てにおいてクオリティが高い『萬珍楼』、ふわふわの出来立てを味わえる『聚楽』、日本人向けの優しい甘さが印象的な『頂好』、伝統的でクラシカルな味わいの『同發』、親しみやすい家庭の味の『老北京』と、各店が独自の味にこだわり、追求していることがよくわかりました。横浜中華街に赴く際は、ぜひあなた好みの「マーラーカオ」を見つけてその味を楽しんでくださいね。

（取材・文◎もっち、松田義人（deco））