大阪府池田市では「3人目の子どもが産まれたら、クルマが無償貸与される」らしい

2018年4月3日(火)6時0分 Jタウンネット

子どもは1人か2人があたりまえのようになり、3人だと「多いですね」ときまって言われる世の中になってしまった。ますます少子高齢化が進む一方だ。


そんな中、「第3子が産まれたら、クルマを無償で貸与する」制度が話題となっている。大阪府池田市に本社を置くダイハツ工業が、「子ども・子育て支援日本一のまち」を目指す池田市に協力して行っているという。


池田市は、大阪府北西部に位置し、豊中市・箕面市や、兵庫県の伊丹市・川西市に隣接する、人口約10万人の小さな都市だ。阪急電鉄宝塚本線沿線で交通の便が良く、京阪神間に通勤する会社員家族のベッドタウンとして人気が高い。


「第3子が産まれたら、クルマを無償で貸与する」とは、いったいどんな制度なのか? Jタウンネット編集部は、池田市に電話して聞いてみることにした。


「ちょうど車の買い替え時期だったので助かりました」


電話で答えてくれたのは、池田市役所の広報担当者だ。この制度のことを、「エンゼル車提供制度」と呼ぶらしい。まず制度の狙いを聞いた。


池田市では「教育日本一のまち」「子ども・子育て支援日本一のまち」を施策の柱に据え、若年層の定住化事業を展開しています。これに賛同くださったダイハツ工業の全面協力により「エンゼル車提供制度」をスタートさせることができました。

次に、現在までの提供実績は?


2月末までに46件の貸与希望があり、そのうち納車済みは36件となっています。第3子以上の出生実績は年間約100件ですので、約5割の方が希望されると予想しています。

提供者の反応・反響について聞いてみると......。


「ちょうど車の買い替え時期だったので助かりました」「セカンドカーとして重宝しています」などの声がありました。京阪神間に勤務される30歳〜40歳の会社員の方が多いようです。

提供されるダイハツの乗用車は、「ブーン」か「トール」の新車。軽自動車ではなく普通車だ。カーナビやドライブレコーダー、ETC車載器、衝突回避支援システムなども装備されており、ボディーカラーも選べる。家族が多いためか、やや大きめの「トール」を選ぶ人が多いという。


ダイハツ工業はリース代金、新規登録費用(自動車税、重量税、取得税)、自賠責保険料、納車費用などを負担する。3年間の無償リース契約で、その後に買い取ることもできるとのこと。詳しくは池田市役所ウェブサイトでご確認を。


池田市ではこのほかにも、保育所や幼稚園などの保育料を補助する「エンゼル補助金」や、子供が生まれた時に現金が入った通帳を贈る「エンゼル祝品交付事業」など、他にもさまざまな支援を行っている。

Jタウンネット

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