【新富裕層】ラグジュアリーカード会員調査、年収のボリュームゾーンは? - ユニクロGUで消費増加など動向を公開

2025年4月4日(金)10時41分 マイナビニュース


LUXURY CARDは3月31日、「2024年の新富裕層の消費動向」を発表した。調査は2024年1月1日〜12月31日、ラグジュアリーカード(チタンカード、ブラックカード、ゴールドカード、ブラックダイヤモンド)会員を対象に行われた(人数は非公開)。
○若年層の入会が増加傾向、2024年の新規入会者は35歳以下が3割占める
経営者層(経営者・会社役員・自営業等)の比率は69%と、引き続き経営者層が増加傾向に。法人/個人カード割合は、それぞれ、47%、53%と共に成長している。
全体の会員数は継続して伸長しており、2024年の新規入会者においては、全体の30%が35歳以下と、これまで主なボリュームゾーンであった30〜40代から比較すると若年層の入会が増加傾向にある。
ラグジュアリーカードは、これまで主に30〜40代の新富裕層を中心にターゲットとしてきたが、2024年は20代の新規入会者が全体の15%を占めるなど、若年層からの支持が急速に高まっている。入会者数は直近2年間で約3倍に増加し、新たな顧客層としての存在感が強まっている。
特に、可処分所得に余裕のある大手企業勤務の人や、価値ある体験に積極的に投資する志向を持つ層から好評を得ており、多様な職種・ライフスタイルを持つ20代が、同カードの特典やサービスに魅力を感じていることが伺える。
キャッシュレス化が進む中、"単なる決済手段"ではなく"日常を豊かにする体験"を提供するブランドとしての価値が、若年層にも着実に浸透しつつあるといえる。さらに、20代新規入会者のうち約3割が経営者層であり、自立した意思決定を行う次世代のリーダー層からの支持も広がっている。
○カード取扱高は2024年も引き続き好調に推移
カード取扱高は昨年比で30%増と大幅に伸長し、2024年12月には単月での過去最高記録を更新した。国内利用は、新型コロナ規制緩和に伴う消費の活発化が顕著だった2023年の好調を維持。また、円安が続く中でも海外旅行や外食、高級ホテルの利用意欲は衰えず、海外利用は前年比40%増と、さらなる伸びを見せ、積極的な消費行動が継続している状況が伺える。
○年収「2,500万〜3,000万円」が3割
2024年の年収別取扱高の割合では、年収2,500万〜3,000万円未満の会員層の割合が約3割と最も高い結果に。また、2024年新規入会者の申し込みカード内訳においては、年収が2,500万円を超えると、年会費22万円(税込)のGold Cardを選択する割合が4割を超えるなど、高額年会費のカード比率が急激に高まっている。
取扱高だけでなく全体の会員数に関しても年収2,500万〜3,000万円未満の層がボリュームゾーンとなっており、新富裕層や経営者層の中でも、今後の消費活動について特に注目するべきターゲット層であることが明らかになった。
○カード取扱高が多い加盟店カテゴリーは?
2024年における個人カードの取扱高が多かった加盟店カテゴリーのトップ10が発表された。最も取扱高が多かったのは「オンライン通販」であり、次いで「飲食店・レストラン」、「バー・居酒屋」がトップ3にランクインした。
「オンライン通販」には、Amazon、メルカリ、モノタロウ、くすりの窓口、Dell、大塚商会などの加盟店が含まれる。「飲食店・レストラン」カテゴリーには、Uber Eatsや翡翠、木曽路、Peter Luger Steak House、茶禅華、カンテサンス、神楽坂 石かわなどの店舗が名を連ねている。
また、カテゴリーTOP10のうち、前年比伸び率1位は「各種ビジネスサービス」であり、その伸び率は2.7倍に達した。代表する主な加盟店として、支払いドットコム、INVOY、マネーフォワード請求書、WeWork、MIリペアなどが挙げられる。
次いで「オンライン通販」が前年比2.6倍増加し、「宝飾店、時計、銀製品」カテゴリーが2.3倍の伸びを見せた。宝飾店、時計、銀製品カテゴリーでは、Richard Mille Ginza、ロレックス銀座本店、ヨシダ、Audemars Piguet、銀座コイン、時計館 ナカノ、ハリー・ウィンストン、The Hour Glass Ginzaなどが主な加盟店となっている。
○「ロレックス」店舗取扱高が約531%と増加
カテゴリー別取扱高の前年比伸び率で3位となった「宝飾店、時計、銀製品」のうち、時計を代表するブランド「ロレックス」の購入による取扱高が前年比で約531%と急増。35歳以下の年代による決済が約4割と、若年層のライフスタイルにおける積極的な消費活動が伺える。
○「エルメス パリ店」取扱高が約1,331%に急増
「エルメス」ではパリ店での取扱高が急増し、取扱高は前年比で約1,331%の増加を記録。取扱高のうち、およそ9割超が年会費11万円(税込)のBlack Card以上の高額年会費のカード保有者であり、新富裕層の海外における消費活動の高まりも伺える結果となった。
○「ユニクロ」「GU」での取扱高は約215%の増加
2024年2月にラグジュアリーカード会員を対象に実施したライフスタイルに関する調査において、「よく身に着けるブランド(洋服)」として、42.1%と最も多くの回答を集めた「ユニクロ」をはじめとして、「GU」を含んだ2024年の取扱高は前年比で約215%と増加。ラグジュアリーブランドだけではなく、自らに合ったファッションを優先して選ぶ新富裕層らしい傾向も。

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