はしか患者増加、既に昨年1年間を上回る…「万博も感染拡大のリスク」と指摘
2025年4月18日(金)18時40分 読売新聞
感染力が強い麻疹(はしか)の患者の増加が続いていることから、国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、感染拡大に注意を呼びかける文書を15日付けで発表した。
麻疹はウイルス感染により、発熱や発疹などの症状が表れる。脳炎や肺炎を起こし死亡することもある。
同機構によると、今年に入って今月6日までの累計感染者数は66人(速報値)で、昨年1年間の45人を上回る。このうち半数以上の37人は流行している海外で感染したとみられる。国別では、ベトナムが29人を占め、タイは3人、フィリピンは2人。都道府県別の感染者数は、大阪が10人、神奈川と兵庫は8人、東京が7人などとなっている。
文書では、開催中の大阪・関西万博に国内外から多くの人が集まるため、感染拡大の恐れがあると指摘。訪日外国人と接する機会が多い人や、流行している国や地域へ渡航を予定している人は、ワクチンの接種歴を確認するよう求めている。