80歳で免許返納を決めたおばあさん→25年間連れ添った「RX-7」と過ごす最後の3日間 ドキュメンタリー映像に「私の人生もこうありたい」
2025年4月21日(月)12時10分 ねとらぼ
「RX-7」と過ごす最後の3日間
●四半世紀を共にした愛車と別れ
動画を投稿したのは、自動車メーカー・マツダの公式YouTubeチャンネル「Mazda Official」です。80歳を迎えたら運転免許を返納すると決めた、長崎県在住の西本尚子さんにスポットを当て、愛車と過ごす「最後の3日間」をまとめたドキュメンタリー映像を公開しました。
西本さんの愛車は、マツダを代表するスポーツカー「RX-7」。現在でも高い人気を誇る漫画『頭文字D』のアニメを見たことがきっかけで、銀色に輝くRX-7の購入を決めたこと、初めて運転したときの感想など、愛車との出会いから現在までの思い出を振り返ります。
マツダにRX-7を譲渡することを決めたきっかけについても語っており、愛車の引取先を探しているときに、希望者から数え切れないほどのメールが届く中で、マツダの広報担当者から一通の連絡が届いたそうです。
その後、息子さんとも相談してRX-7の製造メーカーであるマツダであればと譲渡を決めたといいます。
●息子さんと出かける日が増えたとよろこぶ西本さん
譲渡する日が決まると、息子さんと一緒にさまざまな場所に出かけるようになったそうで、たくさんの写真を撮りながら、思い残すことなく別れを迎えられるように、RX-7とのドライブを楽しんだという西本さん。最後の3日間も息子さんの誘いを受けて、ドライブに出かけます。
ハンドルを握って楽しそうにクルマを走らせる西本さんでしたが、愛車について「友達だった」「友達がいなくなっちゃうね」と語り、やはりどこかさみしそうです。
●次のステップに進む西本さんとRX-7
そして、いよいよ迎えた譲渡の日。数多くの関係者が見守る中で譲渡式が行われ、西本さんはマツダの担当者に愛車の鍵を渡して、25年連れ添った友達と別れを迎えました。
引き取られたRX-7は、マツダによるメンテナンスを受けた後に同社の広報車として活用される予定です。また、西本さんは自身の今後について「趣味の朗読のYouTubeをはじめる」と、新しい目標にチャレンジしていくとしています。
長年RX-7を大切にしてきた西本さんの様子に、コメント欄には「RX-7は間違いなく幸せ者だと思う」「泣きました。こんなに車を大切に思ってくれている人がいて嬉しいです」「日本に『愛車』って言葉があって良かった」「私の人生もこうありたい」「良い笑顔」などといった反響が寄せられています。
マツダは今回のドキュメンタリー映像撮影の様子をまとめたエントリーを、オウンドメディア「MAZDA MIRAI BASE」でも公開しています。
画像引用:YouTubeチャンネル「Mazda Official」