剛力彩芽がプロレスラー役から一転コメディー舞台に...恋愛ものは無縁?

2025年4月25日(金)6時0分 大手小町(読売新聞)

俳優の剛力彩芽さんが、東京・新橋演舞場で6月2日から上演される舞台、熱海五郎一座「黄昏(たそがれ)のリストランテ 〜復讐(ふくしゅう)はラストオーダーのあとで〜」に出演します。昨年はNetflixドラマ「極悪女王」で女子プロレスラー・ライオネス飛鳥役を熱演して話題をさらいましたが、本作では一転、抱腹絶倒のコメディーに挑みます。剛力さんに舞台への意気込みや、今後挑戦したいことなどについて聞きました。

【あらすじ】舞台は、食の都・東京の片隅にある老舗リストランテ。その店で働く天才シェフ・板召美良乃(羽田美智子)には、ある秘密が。それは、店のオーナー・光星源人(ラサール石井)へ復讐をすること。板召は、店で出会った女性セレブ・鱧野貴音(剛力彩芽)と手を組みますが、果たして復讐は成功するのでしょうか……?

出演は、座長の三宅裕司さんをはじめ、渡辺正行さん、ラサール石井さん、小倉久寛さん、春風亭昇太さん、東貴博さん(交互出演)、深沢邦之さん(同)、羽田美智子さん(ゲスト出演)、剛力彩芽さん(同)ほか。

舞台に出演予定の剛力彩芽さん

——出演が決まった時は、どう思いましたか。

めちゃくちゃうれしかったです。キャストの中では最年少で、先輩しかいない現場は初めてなので、楽しみです。三宅さんは、常にワクワクすることを考えていらっしゃる面白い方。それに私は、羽田さんが伊東四朗さんと共演されたテレビドラマ「おかしな刑事」(テレビ朝日系)シリーズが大好きなので、今回ご一緒できてとてもうれしいです。

——「熱海五郎一座」は、2004年に「東京の笑い」を掲げた「伊東四朗一座」から始まり、一座を継承するため三宅さんが2006年に旗揚げ。毎年新作を上演し続け14年に新橋演舞場で初公演。今回が、同劇場で11作目の公演となります。これまで作品を見たことはありますか?

昨年の公演を観劇しました。コメディーもお笑いも大好きなのですが、演じる側としては難しいと感じています。身内では笑えることでも、外でやってみたら全然面白くないなんてこと、結構あるじゃないですか(笑)。笑いを取りにいこうと思わずに、真剣にやることを大切にしたい。後は、先輩の皆さんから全力で技を盗もうと思います。

——作品の魅力を教えてください。

昨年観劇して、面白い要素が多い中にもストーリーがしっかり組まれていると感じたので、今回の公演も、笑って最後には心が温かくなるはず。コメディーの魅力は、「楽しかった、明日も頑張ろう」という活力を与えられること。お友達同士はもちろん、家族全員で楽しんでいただけたらうれしいです。

——舞台で演じることは、ドラマや映画とは違いますか。

舞台は、毎回同じお芝居をしているつもりでも、自分のモチベーションや天気によっても変わることがあるので、そういった楽しさがあります。本番中にお客様の反応がすごく伝わってくるのですが、特にコメディーだと、「真剣に見よう」という方と「笑いに来た」という方の差が大きくて、そういったこともリアルに感じ取れるのがうれしいし、面白いところですね。

——剛力さんと言えば、昨年、Netflixで配信されたドラマ「極悪女王」で、プロレスラーのライオネス飛鳥さんを演じたことが話題になりましたね。

周りからは「イメージがわかない」と言われていましたが、配信後は「かっこよかった」「運動神経いいんだね」と、うれしい言葉をもらいました。どうやったら強そうに見えるのかを意識して演じました。

——今後、挑戦してみたい役はありますか。

「極悪女王」の時のような、意外な役に巡り合えることってなかなかないので、経験のない役は今後も挑戦していきたいです。強い女性もかっこいいけれど、ライオネス飛鳥さんを演じてみて、私は芯のある女性が好きなんだと感じました。芯があってブレない人の役を、もっと演じてみたいです。

——プライベートでは少女漫画が好きで、矢沢あいさんの人気恋愛漫画「天使なんかじゃない」のファンだと公言していますよね。恋愛ドラマへの意欲はありますか?

恋愛ものはあまりやってきていないんですよね。なぜ話が来ないのか、自分でも不思議です(笑)。ショートカットだから、活発なイメージがあるのでしょうか。少女漫画は好きで、不倫漫画とかも見るのは好きなのですが(笑)。

取材に応じる剛力さん

——もし、「天使なんかじゃない」が実写化されて、主人公の「冴島翠」のオファーが来たら?

それは、翠ちゃんに申し訳ない!(笑)。私にとって憧れの女の子なので。むしろ私は、翠ちゃん役の女の子を探す裏方になりたいです。翠ちゃんが恋する「(須藤)晃」の役も探したいですね(笑)。

——「須藤晃」は、リーゼントヘアだけど優しいというギャップが魅力の男性キャラクターですよね。

あの優しい目が好きなんです。実写だと、今の世代でいうと誰になるんだろう……。私の中ではずっと、尾崎豊さんが晃のイメージなんですよね。

——モデル、俳優と多方面で活躍されていますが、今後挑戦したいことはありますか。

私は昔から、自分の言葉で伝えたり表現したりすることが苦手でした。SNSも少し苦手で。思いを文字にすると、すごく真面目な文章になってしまうんです。でも、SDGsに興味がわいて、自分の言葉で発信したいという感覚が目覚めました。自分で書いたり言葉にしたりすることもやっていけたらと思います。

——何かに挑戦したいと思っているけれど、なかなか踏み出せないという人も多いと思います。芸能界で挑戦し続けている剛力さんから、アドバイスをお願いします。

時間には制限があるかもしれませんが、年齢は関係ないと思っています。私の周りの先輩たちを見ると、何事にも興味を持って常に楽しみながら取り組んでいて、楽しんだ分だけ若くいられるんだなと感じます。私も挑戦するのは怖いですが、自分の中でワクワクする気持ちが勝ったときは、前に進もうと決めています。自分の感情に素直になって何かに挑戦してもらえたらうれしいです。

(聞き手:読売新聞メディア局 長縄由実/撮影・秋元和夫)

【作品概要】タイトル:熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第11弾「黄昏のリストランテ 〜復讐はラストオーダーのあとで〜」出演:三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博(交互出演)・深沢邦之(交互出演)、羽田美智子、剛力彩芽日程:2025年6月2日〜27日会場:新橋演舞場料金:(全席指定・税込み)/1等席:1万2500円、2等席:9000円、3階A席:6000円、3階B席:3500円、桟敷席:1万3500円

プロフィル剛力彩芽(ごうりき・あやめ)1992年8月27日生まれ、神奈川県出身。2008年からファッション雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルとして活動し、2011年、月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」(フジテレビ系)に出演。その後も、数々のテレビドラマ、映画、舞台に出演し活躍中。

大手小町(読売新聞)

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