【高校野球】札幌新川が宮崎新監督のもとで春6年ぶり全道大会目指す

2025年4月27日(日)8時40分 スポーツ報知

昨年10月に監督に就任した札幌新川・宮崎純也監督(カメラ・島山 知房)

 春、夏、秋の道大会で過去に1度ずつ4強に進出している札幌新川は、宮崎純也新監督(39)とともに春季大会に臨む。校訓である「開拓者たれ」を胸に、オフは新たな取り組みを導入。道内、道外の強豪校からの学びも生かし、春は6年ぶりの全道大会出場、夏に初の大舞台を目指す。

 新監督とともに札幌新川の新たなシーズンが幕を開ける。部員集めに苦労する学校も多い中、新1年生が加わり公立校ながら51人の部員で臨む今季。満保颯斗主将(3年)は「自分たちが開拓者となって甲子園に出たい」と意気込んだ。

 1979年創部で、過去には3季合計18度の道大会出場経験がある。昨秋の地区予選で敗退後、立命館慶祥出身の宮崎監督が就任し、新体制でスタートを切った。

 今オフは、高齢者住宅の除雪といった長年続いてきた伝統は継承しつつ「開拓者」として少年野球教室など新たな取り組みも導入。指揮官が「人づくりという目的と甲子園出場という目標のダブルゴールを目指してきた」と言う通り、技術だけでなく人としての成長にも重きを置いてきた。

 4月の神奈川遠征では慶応の選手たちと交流。春季神奈川大会で8強に勝ち進んでいる同じ公立校の川和とも練習試合を行った。選手の提案で同地区の北海の練習にも出向いてトレーニングを視察するなど、道内外の強豪校から戦術や練習方法を学び、満保主将も「自分たちの目指すべき理想の姿が見えてきた」と手応えを口にする。

 春は6年ぶりの全道、夏に初の甲子園出場を目標に掲げる。宮崎監督は「公立でもやれるんだと、公立校の野球部に勇気を与えられるチームになりたい」。1885年に掘削されて札幌北部の発展に貢献した人工河川「新川」のように、51人で新たな歴史を開拓していく。

(島山 知房)

スポーツ報知

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