トイザらス、ポケモンカードめぐる抽選販売トラブルについて謝罪と報告 6店舗17件で当選者情報の不正取得
2025年4月25日(金)11時34分 おたくま経済新聞

おもちゃ小売大手の「トイザらス」が4月24日、公式サイトならびに公式X(旧Twitter)にて「『ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット 拡張パック ロケット団の栄光』抽選販売における当選リストの不正取得および不正利用について」と題した文書を発表。
先日よりSNS上で苦情が相次いでいた同店での抽選商品受け渡しトラブルに関して、社内調査の結果を報告するとともに、謝罪を行いました。
問題となっていたのは、同社が4月18日から20日にかけて全国の店舗で実施していた、「ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット 拡張パック ロケット団の栄光」の抽選販売です。
SNSでは「店舗での抽選商品受け渡し時に、本人以外の第三者に商品が渡っていた」と訴える投稿が相次いでおり、同社が公式Xにて「当社の抽選企画にて商品の受け渡しにて不具合が発生し、ご当選者さまをはじめ関係の皆さまに多大なるご不便・ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載。その後の動向が注目されていました。
■ 全国6店舗で当選者情報の不正取得と利用が発覚 本来の当選者には店舗在庫をもって引き換え
同社の文書によると、今回の問題について社内調査を行った結果、トイザらス・ベビーザらス 福島店、いわき店、和歌山店、泉北ニュータウン店、松原天美店、貝塚店の6店舗で、17件におよぶ当選者情報の不正取得と不正利用を確認。
このうち2店舗では、「店内カメラを確認したところ当選者リストが不正の目的をもった者によって無断で撮影記録され、不正取得者が当選者になりすまし購入した可能性があることが判明いたしました」としています。
なお同社は、本来商品を受け取るはずであった正規当選者に対して、その後「在庫商品をもって引き換えさせていただきました」と説明しました。
■ 不正取得は「当選番号、ポイント会員番号、当選者の苗字」 その他個人情報へのアクセスはなしと発表
今回不正に取得された可能性があるのは、当選者リストに記載のあった当選番号とポイント会員番号、当選者の苗字とのこと。
スターカード(ポイントカード)に登録されている、その他の個人情報へ不正にアクセスされたものではないことが確認されているとし、「スターカード会員の皆様には引き続き安心してお持ちのスターカードをご利用いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけています。
同社は今回の問題について、「当社の管理する個人データの漏えい問題と認識し、このたびの抽選販売時の当選者情報の安全管理体制不備を深刻に受け止め、再発防止に努めてまいります」とコメント。
「当選者の皆様にはご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪し、文書を発表した4月24日をもって個人情報保護委員会に対して情報流出の報告を行ったことを報告しました。
なお、今後の再発防止策として同社は、「次回の抽選販売より、当選者情報の管理体制の強化・徹底を図るとともに、当選者への商品引き換え時にはスターカード(ポイントカード)の提示と合わせて、顔写真付き公的身分証明書の提示をもって本人確認を実施するなど、商品引き換え時の確認体制の強化を図ってまいります」としています。
【重要なお知らせ】
ポケモンカード抽選販売に関する不正取得・不正利用について
詳細はこちらからご確認くださいhttps://t.co/wzZMLs4tG0https://t.co/OGqJa1oI5I— トイザらス・ベビーザらス 公式 (@TOYSRUS_JP) April 24, 2025
<参考・引用>
トイザらス・ベビーザらス 公式 Xアカウント(@TOYSRUS_JP)
日本トイザらス株式会社「ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット 拡張パック ロケット団の栄光」抽選販売における当選リストの不正取得および不正利用について
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025042504.html