片付けで年間120万円も節約?衣料費、食費がグングン減って…整理収納アドバイザー「他人軸ではなく自分軸に変われば、家だけでなく生き方もスッキリに」

2025年4月26日(土)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

「今まで片づけようとしたけれど、うまくいかなかった」という経験がある人は多いはず。そのような人たちに向けて、小さな所から片づけて、完璧を目指さず、心地いい空間を目指す「スモールフィット片づけ」を提案するのは、整理収納アドバイザーの阿部静子さん。今回は阿部さんの著書『人生がきらめく スモールフィット片づけ〜ペン1本から始める部屋と心が整う習慣〜』から一部を抜粋しお届けします。

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片づけをしたら、年間120万円の節約ができた!


私の経験をもとに、片づけによってどれだけ生活環境が改善され、さらに大きな金銭的なメリットが生まれたかをお話ししますね。

片づけが苦手なころの私は、とにかくどんどんものを増やしていました。買うだけ買って実際は使っておらず、本当にもったいないことをしていたと思います。

しかし、片づけが上手になると、「ものを増やさない」という意識に変わり、気づいたらかなりの節約になっていました。

では、私の場合、どのように意識を変え、ものを減らしたのかをお話ししましょう。

実際、年間120万円ほどの節約にもなりました。

私の体験を通じて、あなたの片づけ節約術の参考にしてください。

買い物の意識も変わった


片づけが進んでくると、買い物の意識も変わりました。以前はセールで「70%オフ」などを見ると、「一応買っておく」「安いんだから買わなきゃソン」という考え方だったのが、「着ない服は買わない」という当たり前なことにシフトしたのです。

私の衣類、靴代は、それまで月に5万円程でしたが、2万円に減り、当時幼少の娘の服代も2万円から1万円ほどに減りました。

次に食費ですが、以前はさまざまな食品を、「よさそう」「おいしそう」と思うと、どんどん買い足したのです。ぎゅうぎゅうに詰め込み、下に押し込まれた食品は賞味期限切れに。

片づけを始めて無駄がわかり、「食べる分だけ買う」ようにし、ストック場所に入るだけにしました。それにより賞味期限切れを防ぎ、節約にもなり、月に食費7万円から4万円になったのです。さらに食品ロスが減りました。

年間で約120万円の節約


調理道具は、「代用できるものはないか」と考え、インテリア雑貨は飾ると掃除しにくく、ものを増やしたくない観点から必要最低限にして買わなくなりました。

調理道具、収納用品、インテリア雑貨は、普段は買わなくなったので、約3万円の支出から今はほぼゼロになりました。


(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

いろいろ書き出してみると、月に10万円程浮いた計算です。

年間で約120万円の節約です。

さらに、しばらくため込んだ服をリサイクルショップで売ったので、月に1万円程収入になり、年間約12万円のプラスになりました。

片づけで浮いたお金で人生が豊かになった


車も片づけました。土地柄2台ある家が多く、わが家も同様でしたが、子どもの成長とともに使う機会が減ったことから、1台手放しました。

家の片づけをしていなければ見直しはしなかったことでしょう。不要なものを持たないという考えが根づいていたからです。維持費を含め年間で30万円ほどの節約になりました。

浮いた分のお金は、娘の教育費、家族で外食や旅行代、仕事の勉強代、交際費、美容院代(半年に1回だったのを月に1回に)になり、家の住み替えもできたので、家族や自分が豊かになれる使い方ができるようになりました。

片づけをしたら知らないうちに節約になり、家族や自分のことにお金をかけられ、人生が豊かに楽しくなっていったのです。

そして片づけを通して、たくさんの服やバッグを持つという見栄がなくなりました。

というのも、身だしなみはもちろん大事ですが、「人からどう見られたいか」ではなく、「自分が心地いいこと、楽しいこと」を大事に思うようになったからです。

他人軸ではなく自分軸に変わったことで、家だけでなく生き方もスッキリしたのです。

※本稿は、『人生がきらめく スモールフィット片づけ〜ペン1本から始める部屋と心が整う習慣〜』(アルソス)の一部を再編集したものです。

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