「新人だけ社用車無料。休日使ってもOK」にベテラン激怒「私たちは大事にされなくていいの?」 → 大量離職へ
2025年4月30日(水)22時33分 キャリコネニュース

画像はイメージ
新入社員の定着を促すことは、多くの企業にとって重要な課題だ。しかし新人を優遇するあまり、ベテラン従業員のモチベーションを著しく低下させるようでは本末転倒だろう。
投稿を寄せた50代女性(福祉サービス職員)は「入社12年目」で、「老人介護、障がい者介護、送迎」と幅広く業務をこなしている。職場では、昨年から新人職員に対する驚くような優遇措置が始まったという。
「去年から新人さんには自宅から会社まで社用車の無料貸し出しが始まりました。休日もそのまま無料利用できます」
社長の「新人はすぐに辞めちゃうから大事にしないとね!」という方針から決まったようだ。この施策に「12年のベテラン達は大事にしなくてもいいの?」と女性が不満を抱くのは無理もないだろう。(文:天音琴葉)
ベテランの退職が相次ぐも、「新人いるから困らない!」と豪語する社長
というのも女性は、利用者の送迎には社用車を使うが、通勤には当然、自家用車を利用してきた。新人だけが通勤にも休日にも社用車を無料で使えるという状況に、ベテラン職員たちの不満は募るばかりだ。
その結果、あからさまな待遇の違いにベテラン職員の3分の2が離職して他社に移ったという。
「私も今月末までです。『新人いるから人数困らない!』(と社長は言うけれど)ベテランと新人さんでは違いますよ。もちろんやる気ある新人さんは素晴らしいですが、積み重ねたスキルが私達にはある。やる気を削がれてしまう現状です」
人材育成はもちろん重要だが、スキルや経験は一朝一夕に身につくものではない。あからさまな待遇格差は、結果的に従業員全体の士気を下げ、人材流出を招きかねない。ベテランの大量離職は、起こるべくして起きたと言えるだろう。
※キャリコネニュースでは「職場で『それ、おかしくない?』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/05M7KBP7