「どうしてくれるんだよ!」 狭くて古~いキッチンを“地獄の全出し”→不安なママを救ったプロの収納術に「驚きました」
2025年5月4日(日)7時0分 ねとらぼ
狭くて古~いキッチンを“地獄の全出し”→不安なママを救ったプロの収納術
投稿したのは、“幸せ住空間セラピスト”の古堅純子さんによるYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」。モノを捨てることから始めず、その家に適した仕組みを作る片付け方法“古堅式”を提唱し、実際の流れやコツなどを発信しています。
以前には、里帰り出産できない家の片付け動画を紹介しましたが、今回は狭くて使いづらい社宅キッチンを片付ける様子を見せてくれるようです。
古堅さんは半年前、3LDKの社宅で暮らす4人家族の元を訪問。真面目すぎてなかなか片付けられなかったママさんと一緒に片付けをしていきました。この日は復職を控えたママさんの家を再訪問し、古くて狭いキッチンを整理整頓します。
お部屋大改造から半年後。モノが減ってスッキリした部屋には、クリスマスツリーを飾る余裕ができていました。子どもの成長に合わせて夫妻はモノの持ち方を見直し、子どものためのスペースを作ることができているようです。
ママさんが心穏やかに過ごせるようになった家ですが、実は最後の課題が残っています。それはずばり「キッチン」。以前住んでいた家よりも狭くてシステムが弱いため、工夫が必要な作りになっているのだとか。
半年前を振り返ってみると、キッチンの収納は全体的にキレイに入っていますが、どれも使いにくそうだった様子。狭いなりに工夫をしているママさんに対し、古堅さんは「何を変えてあげればハッピーになれるのかな?」と考えます。
キッチンの現状についてママさんの話を聞いてみると、子どもたちに関連するモノの仮置き場になってしまっている、作業スペースがない、モノが取り出しづらいといった課題が見えてきました。
ママさんは前回の片付けから自分なりに考えを進化させ、どんどん部屋を快適にしてきた実績の持ち主です。そんなママさんが復職に向けて少しでも快適になるきっかけを作れるよう、古堅さんはキッチンにあるモノを全出しして、話しながら環境を作っていくことにします。
地獄の全出しに早速取り掛かりますが、開始早々に食器の量がとんでもなく多いことに気付いてしまった古堅さん。想定した以上にパンパンに入っていた台所のモノを運び出してくと、リビングはあっという間に埋め尽くされてしまいました。
全出し終了後、あまりの物量に「どうしてくれるんだよっていう感じ」「1つも捨てずに戻すなんて自信がない」と話す古堅さん。少しでも収納にゆとりがあった方が使いやすくなるだろうということで、まずはキッチンを掃除しながら「このキッチンをどう攻略するか」と対策を練ります。
まずは引き出しに入っていたゴミ箱を移動させることに決め、リビングで仕分けを行う「仕分け組」と、キッチンを徹底的に掃除する「キッチン組」の二手に分かれることに。都度現状を確認し、キッチン収納の特徴を把握しながら作業を進めていきます。
以前、こちらの家はプラスチックの引き出し収納にあふれていましたが、ほとんど処分したとのこと。ママさんは前回の片付けをきっかけに、モノを持ちすぎると片付けが終わらないことに気付き、「モノを増やさない暮らしがしたい」と思ったそうです。
ここで古堅さんのアイデアから、奥にあった棚を手前に移動しました。家電を元の場所に戻し、棚にはよく使う“スタメン食器”を収納していきます。スタメン以外の食器については、収納の下段や使いづらい収納の奥に入れることにしたようです。
あまりの物量に「本当に全部入り切れるのか?」と疑いつつ、食器やカトラリー、フライパンや鍋を戻していくと、スタメンの仕分けが完了。“2軍”と奥に埋めるモノを仕分け、次々と収納していきます。
出ているモノをひたすら入れ、最後の最後まで食器に悩まされつつラストスパートに突入して……本日の作業が終了しました!
キッチンはもともとそれほど汚れていなかったため、見た目は大きく変わっていないものの、中身は大きく変わったとのこと。キッチンにはキッチンにあればいいものだけを置き、棚が水のラインに移動したことで使い勝手が大幅に向上しました。
特に変わったのは、一番奥にあったことでモノが置かれ、扉を開けることもままならなかった棚の場所です。デッドスペースのようになっていた棚がいつも使う食器だけを収めた、使いやすい食器棚へと生まれ変わりました。
さらに火のライン、水のライン、お茶のラインなど、使う場所と使うモノのラインを整えたことで、狭いことが一転して魅力へと変わった様子。もともとゴミ箱が入っていた引き出しにはフライパンを、奥まで引き出せる引き出しには食料を収納することで、使いやすく管理しやすいキッチンになりました。
ママさんはこれまでずっと悩み、夜中に1人であれこれやっていたけれど、いまいちだと思うことが続いていたとのこと。今回の片付けには「こうすれば良かったんだ」がいっぱいちりばめられていて、本当にうれしいと話します。
最後の課題だったキッチンにメスを入れ、この家をさらに暮らしやすく生まれ変わらせることに成功。夫妻で協力し、家事と育児と仕事に頑張っていただきたいと話す古堅さんなのでした。
この動画のコメント欄には「キッチンの全出しすごいですね〜」「素敵すぎる〜」「見ていて気持ちよかった」「台所全体がピカピカになった」「ありがたすぎる」「狭くても景色が変わって驚きました」「圧巻でした。キッチン収納勉強になりました」「我が家も掃除しなきゃなー」といった声が寄せられています。
片付けのコツや“古堅式”について詳しく知りたい人は、YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」のほかにWebサイトや著書『ものを捨てない! 週末片づけの新常識』(宝島社)、マンガ「古堅純子の片付け事件簿 −家族のピンチをズバッと解決!−」(KADOKAWA)をチェックしてくださいね。
動画提供:YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」