突然変異で“赤くなったエビ”を繁殖してみたら→「ヤバいことになった」「勘弁して」 予想外の“稚エビ誕生”記録に反響

2025年5月9日(金)22時0分 ねとらぼ

突然変異で“赤くなったエビ”を繁殖してみたら

 “屈指の飼育難易度を誇る”といわれている美しいエビ、レッドビーシュリンプ。そんなレッドビーシュリンプを飼育して繁殖を目指し、あれこれと試行錯誤する様子がYouTubeに投稿されました。3つの動画は、合わせて8万回以上再生されています(記事執筆時点)。
 投稿したのは、アクアリウムに関する情報を自身のSNSで発信している「たそがれアクア」のたそがれさん。以前には“怪物”の名が付く希少魚を購入し、10カ月育てた様子を紹介しました。
 今回の主役であるレッドビーシュリンプは、もともとは黒色だった「ビーシュリンプ」というエビが突然変異で赤色になり、それを固定した種類とのこと。エビの中でも“屈指の飼育難易度を誇る”といわれていて、初心者にはハードル高めな存在なのだとか。
 レッドビーシュリンプの飼育遍歴をまとめつつ、現在飼育しているレッドビーシュリンプに起きていることを紹介してくれるようで……?
 たそがれさんは、初のレッドビーシュリンプを60センチのロータイプ水槽に導入したそうです。シュリンプは基本的に底床を歩き回るため、ロータイプ水槽の方が見栄えが良いと思ったのだとか。
 ロータイプ水槽の次は、30センチのハイタイプ水槽を使った“育成特化型水槽”に移転。実はこのあたりからすでに苦戦を強いられていて、稚エビは生まれるけれど生き残らず、親エビも少しずつ数を減らしていくという、あまりよろしくない状況でした。
 どんどんエビの数が減っていく中、抱卵していた個体が落ちてしまったことをきっかけに人工ふ化にも挑戦。結果的に成功はしたものの、その稚エビがしっかりと育ったかどうかはあまり覚えていないそうです。
 そこから1年が経過したあたりでエビの様子はだいぶ落ち着き、数も安定してきた様子。この1年で得られた知見は「いじりすぎない」こと。何がどう作用しているか分からないけれど、今も「放置くらいがちょうどいい」と思っているそうです。
 そんな中、新たな水槽「リセット不要の最強レッドビーシュリンプ水槽」を立ち上げることにします。通常はソイル(底砂)の栄養素が抜けたらリセットしなければならないところを、2つのプラケースを交互に取り出してソイルを入れ替えるだけで半永久的に維持できる仕組みにしました。
 こちらの水槽は悪くはありませんでしたが、理想を追い求めるほど結果が遠のいてしまったのだとか。最終的には限界を感じ、リセットに至ったそうです。
 そこから数年後、数匹の熱帯魚とレッドビーシュリンプがいる水槽が誕生。こちらは水草をストックしていた水槽を、生体メインの水槽に転用したものだそうです。この水槽も紆余曲折があったようですが、その環境を生き抜いたレッドビーシュリンプは、多少のことでは動じない強さを持っているのかもしれません。
 すると特に繁殖を目指していなかったものの、いつの間にか抱卵している個体が出てきました。その個体をサテライト(隔離容器)に移すと30匹ほどの稚エビが生まれ、思わぬところからビーシュリンプ繁殖計画が再開の兆しを見せることになります。
 このサテライトは実質2リットル程度の水槽ですが、3週間ほど経過すると稚エビの見た目がだいぶ大きくなってきました。しかも目視で確認できる限りでは、まだ1匹も落ちていないのだとか。
 ここまで順調ですが、サテライト内で飼育しているとエサが問題になってきそうです。エビはコケや他の魚の食べ残し、底床に堆積する微生物などを食べるため、底床が狭いとその分餌場が少ないのではないかと考えられます。
 これまで、この水槽では親エビにもエサを与えていなかったそうです。しかし、稚エビにはエサをあげた方がいいだろうと、エビ用の人工飼料を与えることに。
 そんなこんなとしているうちに、レッドビーシュリンプにまた変化が。驚くことに、親エビがまた抱卵していたのです。たそがれさんはあまりにもトントン拍子で“爆殖計画”が進行していくため逆に怖くなり、どこかで崩壊しないかとびくびくしていたそうです。
 そんな中、驚くことにもう1匹抱卵個体が発見されました。あまりにもうまくいきすぎて何かしたくなってしまうものの、変に手を加えすぎないよう、その衝動を動画制作という形で抑え込むたそがれさんなのでした。
 そんな幸せな雰囲気がにじみ出る動画から一転、次の動画は「緊急事態」「心が折れかけている」「一気にテンションがだだ下がりしている」という、ネガティブなワードからスタート。動画にしようか迷ったほどの内容とは、一体……?
 異変が起きたのは、前回の動画公開から2〜3日後。サテライトではなく、本水槽にいたレッドビーシュリンプが1匹落ちていたそうです。
 すぐに死骸は取り除きましたが、なんとなく嫌な予感がしていたようで……残念ながらその予感は的中し、その日のうちに本水槽の個体がさらに2匹落ちてしまったのです。何らかの原因はありそうですが、うかつに手を出せないのが歯がゆいですね。
 翌日起きてすぐに水槽を確認すると、悲しいことに抱卵個体が1匹、本水槽内の個体が1匹落ちてしまっていました。突然やってきた不幸の連続に、幸せの最高潮からどん底に落とされた気分だったそうです。
 このままでは全滅する可能性があることから、まずは現在の状況を洗い出してみることに。異変が起きた初日は特に変わったことはしておらず、蒸発した水の足し水はしたとのこと。しかし、足し水は常に行っていること、いつもと同じ水を使ったことを考えると、足し水に問題はなさそうです。
 それでも、生体の母数が多くない水槽で2日間に5匹ものレッドビーシュリンプが落ちてしまうのは、明らかに異常事態です。最近この水槽に起きた変化を考えてみると、稚エビが生まれたこと、エビ用のエサを与え始めたこと、稚エビが生まれてから換水をしなくなったことの3点が挙げられます。
 たそがれさん的には、今回の問題の引き金となったのは「エサやりの追加」と「換水を行わなくなったこと」ではないかとにらんでいるとのこと。これまでは換水で排出されていた硝酸塩が残留し、悪さをしたのではないかと考えているそうです。
 とてもつらい状況ではありますが、せっかくレッドビーシュリンプ熱が再燃し始めたため、自身がスキルアップするための試練だと思って頑張るとのこと。現在進行形で対処を行っており、その後の様子は動画で随時報告していく予定だそうです。
 レッドビーシュリンプの飼育に悪戦苦闘する様子に、コメント欄では「おお、なんと……」「なかなか難しいですね」「エビは突然死しますよね」「本当につらい瞬間ですよね」「マジでビーシュリンプ分からん」「焦らず諦めず対応してあげてください」と、共感や励ましの声が寄せられています。
 たそがれさんは、水草や熱帯魚などアクアリウムに関する情報をYouTubeチャンネル「たそがれアクア」、X、Instagramで発信中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「たそがれアクア」

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