惣菜に合う“江戸味噌”使用の高級食パン!? 大田区『題名のないパン屋』に行ってきた

2019年5月13日(月)10時50分 食楽web


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 コッペパンブームの後に到来した高級食パンの波。すごいですよね。値段は少々お高めですが、手が出ないほどではない。それでいて、焼かずにそのまま食べてもしっとり、ふわふわ、もっちり、といった特別な食感と風味が味わえる。そんなところが魅力なのではないでしょうか。

 そんな中、今度はなんと“江戸味噌”を使った和の食パンを販売する専門店『題名のないパン屋』が東京・大田区にオープンしたと聞いて早速伺いました!


昔の『佃浅商店』。歴史を感じます

 場所は大田区平和島。駅から徒歩5分ほど、住宅街の中に、1軒の住宅のようなたたずまいの建物が。店名の“題名のない”にちなんで看板はなく、シンプルに「無題」とだけ書かれています。この無愛想な感じが、かえって興味をそそります。こちらのお店、実は大田区にある創業135年の老舗佃煮・惣菜専門店『佃浅(つくあさ)商店』の新業態なんです。

食パンで新しい和惣菜の可能性を追求


江戸味噌を使った和の食パン「無の極み“味噌”」2斤840円

 そんな「和の専門店がなぜパン?」と思いますよね。『佃浅商店』は現在、デパートなどに14店舗の和惣菜店を展開。2017年に7代目に事業承継した際に、これからの時代を考え、和惣菜×パンの可能性を模索していたそう。


佃浅商店の七代目・杉原健司さん(右)と、「考えた人すごいわ」(清瀬・菊名)などをプロデュースした名ベーカリープロデューサー岸本拓也さん(左)

 そんな中、数々の高級食パン専門店を大ヒットさせているジャパンベーカリーマーケティング株式会社に出会い、プロデュースを依頼したそう。そこで惣菜店の強みを生かし、食パンの素材として和の調味料の代表格である味噌、その中でも「江戸味噌」にフォーカス。江戸味噌と砂糖や蜂蜜の甘味を独自配合し、薄い耳と味噌の保湿性でしっとりした食感の和食パンを誕生させたのだそうです。

特徴の異なる3種の食パンはぜひ全制覇したい!


和惣菜と合わせたい「無の極み“味噌”」(2斤・840円)

『題名のないパン屋』のメニューは3種。「無題の熟成(プレーン)」(2斤・800円)、「無の極み“ぶどう”(レーズン・味噌)」(2斤・980円)、そして「無の極み“味噌”」(2斤・840円)。特に看板メニューである「無の極み“味噌”」は、佃浅商店で惣菜づくりに代々使用されてきた「江戸味噌」を独自配合した、これまでにない食パン。江戸味噌の優しく深みのある甘さを最大限に生かしています。

 味噌や大豆の匂いはほとんどなく、言われて気づく程度。それでも、噛んでいくと砂糖や生クリームとは違う優しい味噌の甘さが感じられます。この食パンには和惣菜を合わせるのがおすすめ。きんぴら、卯の花、かぼちゃの煮物…、いろいろ試したくなります。


「無題の熟成(プレーン)」(2斤・800円)。小麦粉、生クリーム、国産バターを使用した、柔らかくて贅沢な味わい。手でちぎって、そのまま食べるのがおすすめ


「無の極み“ぶどう”(レーズン・味噌)」(2斤・980円)。オーストラリア産サンマスカットレーズンのフルーティーな酸味と江戸味噌の絶妙なペアリング


買ったらぜひ、手でちぎってそのままの味を試してみたい

 江戸味噌、国産バター、製粉方法にこだわったきめ細かな小麦粉、厳選した生乳から作られたフレッシュな生クリームと、材料のすべてにこだわった食パン。パン好きならずとも、一度は体験しておいて損はありません。2斤では大きいと思うかもしれませんが、実際に食べてみれば、すぐにぺろりと食べてしまいますよ。

●SHOP INFO

店名:題名のないパン屋

住:東京都大田区大森東1-12-4
TEL:03-3761-3036
営:10:00〜18:00
休:月曜
https://mudai-pan.com/

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