インスタ映え、聖地、美食...インバウンドが検索した日本の観光地トップ30

2025年5月16日(金)11時0分 大手小町(読売新聞)

5月16日は旅の日です。松尾芭蕉が「奥の細道」へ旅立った日に由来しているのだとか。物価高騰や円安などの影響で日本人の旅行熱がいまひとつ上がらない一方で、日本政府観光局が先月発表した訪日外国人客(インバウンド)数は、1〜3月期に前年同期比23.1%増の1053万人となり、1月以降の累計が最速で1000万人を超えました。外国人観光客の関心は、日本のどこへ向かっているのでしょうか? 

コンサルティング会社「The Digital X」(青森県弘前市)は、今年3月の1か月間に検索された日本の地名の調査を行い、「世界で検索されている日本の地名ランキング」(1位〜30位)を発表。東京、大阪、京都などの大都市が検索数で上位を占めた一方で、SNSで話題となった秘境やアニメの聖地などにも関心が集まっていることが明らかになりました。

1位から10位は、都市機能と観光地を兼ね備えた大都市が上位を独占。トップの東京に続き、大阪、京都、奈良、沖縄と都府県名が5位までを占めた一方で、神戸牛が世界の美食家に注目されている神戸が6位、世界遺産の日光東照宮で知られる日光が7位、富士山を望む温泉地の箱根が8位に入るなど、日本ならではの体験ができるエリアがランクインしました。

11位から30位には、東京からアクセスのいい横浜(12位)、埼玉(14位)、千葉(17位)のほか、北海道(11位)、札幌(13位)、金沢(19位)、高山(21位)など、国内有数の観光地が名を連ねました。

15位の鎌倉は、鶴岡八幡宮や江ノ島電鉄沿線の風景などがインスタグラムなどのSNSで「映えスポット」として人気。秋田は、なまはげや秋田犬の存在が世界的に知名度を高めて、23位に入りました。

東京の特定地域が検索されるケースも目立ちました。スクランブル交差点やハチ公像が世界中のZ世代に人気の渋谷(20位)、アニメ、ゲーム、フィギュアなどオタク文化の聖地となっている秋葉原(26位)、富裕層やハイブランド志向の旅行者の支持を集める銀座(29位)など、目的が特化されたエリアがそれぞれランクインしました。

世界で検索されている日本の地名ランキング(出典:The Digital X 合同会社 https://www.thedigitalx.net/)

(読売新聞メディア局 鈴木幸大)

大手小町(読売新聞)

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