「佐渡島の金山」とニシキゴイがタッグ、「世界に通じる2大キラーコンテンツ」観光活用
2025年5月16日(金)16時49分 読売新聞
金塊のつかみ取りを実演する渡辺市長(左)と宮崎市長(9日、新潟県小千谷市で)
世界文化遺産に昨年登録された「
金塊つかみ取り体験
セットは、一辺45センチの透明な箱と重さ約7・5キロの金塊レプリカからなり、箱に開いた直径8・5センチほどの穴から手を入れて、金塊の「つかみ取り」を体験できる。
佐渡市は2セットを保有し、島内外のイベントで活用しているが、市外に寄贈したのは初めて。セットの箱には、特別にニシキゴイが描かれた。
今回の贈呈は、金山の世界文化遺産登録が決まった際、小千谷市が佐渡市に「金と銀」2種類のニシキゴイ25匹を贈呈したことから、返礼として実現した。両市は金山とニシキゴイをかけ合わせ、市内だけでなく新潟県や日本全体を盛り上げるための企画を研究しているという。
贈呈式は9日、小千谷市の市複合施設「ホントカ。」で行われた。佐渡市の渡辺竜五市長は「金塊つかみを体験し、金の価値や重み、歴史と小千谷の歴史を合わせて感じてほしい」と呼びかけた。
小千谷市の宮崎悦男市長は「佐渡の金山とニシキゴイが連携して、世界中を魅了する観光コンテンツを一緒に作り上げていきたい」と意気込んだ。
来年サミットも
同施設ではこの日、両市長によるトークイベントも開かれ、宮崎市長は、来年秋に県内で2回目となる「世界
宮崎市長はサミットについて、「県全体を活性化できるようなイベントにしたい。金山が世界文化遺産に登録された今、スピード感を持って動く必要がある」と意欲を見せた。
渡辺市長は「本物を見ることが人に感動を与える。江戸時代の文化を歴史的に残していくためにも、互いにどう発信していくかが大事」と語った。
贈呈された金塊つかみセットは今後、小千谷市で開かれる全国規模のニシキゴイ品評会やイベントなどで利用される予定。