10歳のスケボー河上恵蒔、大技「900」で世界が注目…「バーンって沸かせられるのが楽しい」

2025年5月18日(日)8時15分 読売新聞

Xゲームズへの意気込みを語る河上恵蒔(4月8日)=渡辺恭晃撮影

 アクションスポーツの祭典「Xゲームズ大阪大会(読売新聞社後援)」が6月20〜22日(公式練習を含む)、京セラドーム大阪で行われる。出場予定の有力選手が読売新聞の取材に応じ、競技との向き合い方や大会への意気込みなどを語った。

 今春で小学5年生となった神戸市の河上恵蒔えま(サカイサイクル)は、10歳にしてスケートボード男子バートの有力選手として世界的に注目されている。空中で2回転半する大技「900ナインハンドレッド」を武器に「精いっぱい自分ができることをやって、お客さんを沸かせたい」と意気込む。

 4歳から競技を始めた。スノーボードハーフパイプのようなコースを使って制限時間内で技の難易度などを競う「バート」で豪快なトリック(技)を決める爽快感に魅了された。「仲間と一緒に競い合えることや、技をやった後にバーンって(会場を)沸かせることが一番楽しいところです」と笑う。7歳で成功させた「900」を2024年には大会で3度連続で行う快挙を達成するなど成長を続ける。

 もちろん、空中高くで披露する技の数々は日頃の練習の結晶だ。「怖さはあるんですけど、やっぱり『これ(大技)を乗れたらすごいぞ』っていう気持ちが勝つんで。それで一生懸命やっています」。Xゲームズ大阪大会に向けて「メダルを頑張って取りたい。(狙うメダルは)金色です」と頂点を見据える。(大阪運動部 大舘司)

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