共働き正社員の平均世帯年収は806.4万円、「家計が苦しい」46% - マイナビ調査
2025年5月19日(月)11時22分 マイナビニュース
マイナビは5月15日、「共働き世帯の正社員に聞いた仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」の結果を発表した。調査は2024年11月15日〜18日、20〜59歳の共働きの正社員3,000名を対象にインターネットで行われた。
共働きの正社員に対して配偶者の雇用形態を聞いたところ、85.8%が「正社員と正社員」の組み合わせであることが明らかに。子の有無別でみると、子どもがいない夫婦では「正社員と正社員」の組み合わせが94.6%を占めた。
世帯年収については、共働き正社員全体の平均世帯年収は806.4万円であるのに対し、理想は1,126.3万円と、319.9万円のギャップがあることが判明。子の有無別では、子どもがいない夫婦よりもいる夫婦の方が平均世帯年収(901.3万円)、理想の平均世帯年収(1,247.3万円)ともに高い傾向となった。
続いて、「家計が苦しいと思いますか?」と尋ねたところ、46.0%が「そう思う」「ややそう思う」と回答。家計が苦しいと回答した人の平均世帯年収は716.7万円で、家計が苦しいと思わないと回答した人の平均世帯年収と比べて170.4万円低かった。
○4人に1人がお小遣い制、10%が奨学金の返済中
また、お小遣い制かどうかを聞いたところ、共働き正社員の28.8%がお小遣い制度を取り入れていることが明らかに。特に50代では31.2%と高く、年代が高いほどお小遣い制度の割合も高い傾向に。また、奨学金の返済を行っている割合は10.2%であり、20代が最多の28.4%だった。
次に、共働き正社員の残業や家事の時間を男女別でみると、共働き正社員全体の1カ月あたりの残業時間は、男性平均が18.8時間で、女性平均(9.5時間)の2倍近くという結果に。一方、家事時間については、男性平均が1.4時間であるのに対し、女性平均は2.5時間と女性の方が家事に費やす時間が多い傾向が見てとれた。
続いて、現在の役職を教えてもらったところ、56.1%が「役職についていない」ことが明らかに。男女別でみると、男性47.8%、女性71.0%と20ポイント以上の差がみられた。
また、出世意欲について尋ねたところ、男性33.6%、女性24.2%が「出世したい」と回答。出世したい理由を聞くと、「できる限り、うえを目指したい」(30代女性)や「多少の責任はあるが、そこまで重くないちょうどいいポジションだと思った」(20代男性)などの意見があがった一方で、出世したくない理由では、「仕事量や責任が大きくなるだけ」(20代男性)、「周りの役職者が仕事を持ち帰っているのを普段から見ていて大変だと感じており、賃金も見合ってないと感じる」(20代女性)など、コストパフォーマンスを重視する意見のほか、マネジメント業務自体を望まないなどの意見が見受けられた。