【犬山紙子】中1の娘が友達と遊びに出かけるのを止めるのって毒親?
2025年5月19日(月)15時0分 大手小町(読売新聞)
発言小町に「それって毒親じゃないの?と言われた」というドキッとするトピがありました。子育て中、「自分は間違っていないか」「毒親ではないか」と不安になることがあります。強く叱った時、干渉しすぎた時、「勉強しなさい」って言っている時……。子育ては正解がないのでとても難しい。

トピ主さんは、中1の娘さんの「小学校からの友達と4人で家の近くのカラオケに行き、隣駅にあるショッピングセンターでプリクラを撮る」という計画に、「危険だ」と反対したそうです。「同伴する」と娘さんに提案をしたら、子どもたちだけでカラオケに行くのはやめたそうですが、トピ主さんは「それでも危険ではないか」と考え、今回は、娘さんを不参加にさせようと思っているとのこと。「自分は過保護なのか?」と問いかけています。
「過保護」と「守る」の境目って本当に難しい。このトピを読んだだけだと過干渉だと思いますが、友達の性格や出かける場所によって、その判断は変わるようにも思います。
一番引っかかったのは、娘さんの声が見当たらないことです。子育てに正解がないからこそ、子どもの思いに耳を傾けて話し合っていくしかないと思うんです。娘さんの気持ちを軽視すると、この先、娘さんが友達と遊びにくくなったり、「理解してくれない」と親に諦めの気持ちが出てきたりするかもしれません。
と、同時に、トピ主さんの不安も軽視しない方がいいと思います。私自身、友人と行ったカラオケ店で男性グループに勝手に部屋に入られて困ったことや、電車で痴漢に遭ったことがあります。娘さんの自由を奪わずに守ってあげられるように、例えば防犯ブザーや携帯のGPSを付けるなど折衷案を親子で話し合って模索できたら、と思います。(エッセイスト・タレント 犬山紙子)
【紹介したトピ】▽それって毒親じゃないの?と言われた