“空飛ぶアクションカメラ”、高画質&多機能に 自撮りドローンに上位機種「HOVERAir X1 PRO/PROMAX」登場
2025年5月20日(火)19時30分 マイナビニュース
Zero Zero Roboticsが、自撮りに特化した薄型軽量の小型ドローンの新製品「HOVERAir X1 PRO」「HOVERAir X1 PROMAX」を発表した。大型センサーの搭載で画質を高めたほか、追跡速度を引き上げて高速に移動する自転車にも追従できるようにした。ドローン任せでさまざまなアングルからの撮影が可能な点を継承しつつ、専用のビーコンを使えば手元で撮影中の映像を確認できるようにしたほか、ワイヤレスで操縦できるジョイスティック付きのコントローラーも新たに用意した。安全性能も強化した。
価格は、HOVERAir X1 PROが79,980円から、HOVERAir X1 PROMAXが109,980円から(それぞれ付属品が充実したキットモデルも用意する)。ビーコンとジョイスティック付きコントローラーがセットになったビーコン&ジョイスティックが35,980円。発売は5月27日で、公式サイトのほかに蔦屋家電などで販売する。
両機種とも、重量が100gを超えているため航空法の規制対象となり、利用には無人航空機の機体登録や登録記号の表示が必須。飛行時に機体の識別情報を発信するリモートIDは本体に内蔵する。
○センサーサイズの異なる2機種を用意
2024年に発売した重量99gの自撮りドローン「HOVERAir X1 Smart」の上位モデル。HOVERAir X1 Smartは、旅行やレジャーの際に自撮りを楽しみたい個人向けとしているが、今回登場したHOVERAir X1 PROとHOVERAir X1 PROMAXはアクションカメラや360度カメラでは難しいアングルからクオリティの高い映像を撮影したいと考えるクリエイターやプロもターゲットとする。Zero Zero Robotics CEOのMeng Qiu Wang氏は「自撮り棒を必要とせずにダイナミックな映像が撮影できる“空飛ぶアクションカメラ”」と表現する。
AIで人物を認識する機能を備え、自分で操作することなく人物をフレームに収めた自撮り動画を自動で撮影する基本的な撮影機能はHOVERAir X1 Smartを継承する。AI自動飛行モードは14種類に増やした。フラットなボディの前面に搭載した2軸ジンバル付きカメラは、センサーを大型化して画質を高めた。センサーサイズは、HOVERAir X1 PROが1/2インチで、HOVERAir X1 PROMAXは一回り大きな1/1.3インチタイプとなる。
撮影性能はHOVERAir X1 PROMAXが優れており、8K/30fpsや4K/120fpsの撮影に対応する。HOVERAir X1 PROは4K/60fpsや1080p/120fpsに対応する。
本体は折りたたみ構造を採用し、手軽に持ち歩けるようにした。本体サイズは両モデルとも共通で、展開時が173×149×39mm、折り畳み時が105×149×34mm。重量は、HOVERAir X1 PROが191.5g、HOVERAir X1 PROMAXが192.5g。飛行性能を高め、時速42kmまでの追跡が可能になった。バッテリーで最大16分飛行できる。
本体底面のセンサー類を改良し、新たに水上や崖などの状況でも飛行できるようにした。HOVERAir X1 PROMAXのみ、後部にもカメラを搭載し、後退している際の衝突を防げるようにした。
○ビーコンとジョイスティック付きコントローラーを新たに用意
新しいアクセサリーとして、ビーコンとジョイスティック付きコントローラーがセットになったビーコン&ジョイスティックを用意する。ビーコンは液晶パネルを搭載し、ドローンが撮影中の映像をリアルタイムで表示して確認できる。ジョイスティックはビーコンと磁力で合体でき、バータイプのコントローラーとして使えるほか、スマホを装着して画面付きコントローラーとしても使える。