「学校のトイレ」75%が洋式化、背景は? - TOTOなど調査

2025年5月20日(火)11時21分 マイナビニュース


TOTOなどトイレ関連6社による研究活動組織「学校のトイレ研究会」は5月15日、「2024年度全国自治体アンケート調査」の結果を発表した。調査は2024年10月〜2025年4月、全国1,787自治体を対象に郵送・FAX・WEBにて行われ、216件の有効回答を得た。
○避難所としての役割が背景に
はじめに、「学校の児童・生徒用トイレの洋式化はどのくらいですか?」と質問したところ、「すべて洋式化」が10%、「洋式が多い」が65%という結果に。家庭や公共施設で洋式便器の普及が進み、子どもたちが洋式便器を使い慣れていることと併せて、災害が続く中、災害時に学校が避難場所となった場合、高齢者や障がい者は洋式便器が使いやすいことが背景にあるよう。一方、洋式化が進む中、トイレの床のタイプは「乾式床」が49%、「湿式床」が37%、「半々」が15%だった。
また、洋式便器への温水洗浄便座設置の割合を聞いたところ、バリアフリートイレでは「すべてに設置」「設置ありが多い」の割合が56%だったが、児童・生徒用トイレでは15%にとどまった。
次に、学校施設が防災拠点の役割を担うために今後優先的に改善した方がよいと思うことを聞いたところ、「冷暖房設備の整備」が最多の62%。次いで、「バリアフリートイレの整備」(40%)や「常設トイレの洋式化」(36%)といったトイレに関係する項目が上位に。
防災の観点から、校舎の耐震化や冷暖房設備の整備などと併せて、高齢者や障がい者が安心して利用できる常設トイレの洋式化やバリアフリートイレの整備が重要と考えられる結果となった。

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