アルミホイルでナイフは研げる?研げない? メーカーに聞いた『正解』は…

2025年5月21日(水)17時39分 grape

※写真はイメージ

以前grapeでは『ハサミはアルミホイルを数回切ることで、付着した汚れが取れて切れやすくなる』という現象を紹介しました。

では、アルミホイルを使って、ナイフを研ぐことはできるのでしょうか。

『サンホイル』でおなじみの、東洋アルミエコープロダクツ株式会社(以下、東洋アルミエコープロダクツ)に聞きました。

アルミホイルでナイフを研げるか?

ナイフをアルミホイルで研げるのか、東洋アルミエコープロダクツに聞いたところ、以下の回答がありました。

あいにく、これまでの検証では、刃物を研げるという結果を得られませんでした。

顕微鏡での検証で、砥ぐ効果や劣化部を埋めるといった効果は確認できておりません。

しかし、付着したものをそぎ落とすという意味では、アルミホイルを有効にご使用いただけます。

以前ご紹介した通り、例えばハサミは粘着物が付くことがあるため、アルミホイルをハサミで切ることでそれらをそぎ落とし、切れ味がよくなることがあります。

行う際は刃物の取り扱いには十分ご注意ください。

研ぐことはできませんが、ハサミと同様に汚れを落とす効果はありそうですね。

画像提供:東洋アルミエコープロダクツ株式会社

『研げない』というのには、物理的な理由があります。例えば、物質の硬さの指標である『モース硬度』を見ると、以下のようになっています。

アルミニウム:2.5〜3

ステンレス刃物:5〜6

砥石やセラミックシャープナー:7〜9

研ぐことを『刃の角度を鋭利に再形成する』という意味だとするなら、アルミニウムはステンレスや鋼の刃を削るには、硬さが足りないのです。

ただし、アルミホイルは非常に柔らかく、微細な粒子を含む素材なので、刃物のエッジに付着した細かいゴミやサビなどを『こそげ落とす』ことはできます。

研ぐ効果はないものの、汚れを取って切れ味を回復させることは期待できるので、一度チャレンジしてみてください。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

取材協力東洋アルミエコープロダクツ株式会社

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