昭和生まれのロングセラー菓子「チーズアーモンド」とは?

2025年5月28日(水)15時47分 マイナビニュース


三幸製菓が、同社のロングセラー商品「チーズアーモンド」の約40年にわたる歩みについて紹介している。
「チーズアーモンド」は、口当たりの良い薄焼きせんべいに、クリーミーなチーズクリーム、香ばしいアーモンドの組み合わせが絶妙な"和洋折衷"スナック。1985年(昭和60年)、ビール文化の普及や当時のウイスキーブームを背景に「お酒にも合う」商品として誕生した。
当時としては異色の素材を組み合わせたお菓子だったが、おつまみとしてはもちろん、家庭の定番おやつとしても大ヒット。発売当初のパッケージには、どこか懐かしさを感じる昭和らしい意匠が光っている。
平成に入ると、暮らしや消費の価値観は大きく変化し、コンビニの全国展開や、家飲み・ひとり飲みといったライフスタイルが広がりを受け、手軽で満足感のあるひとくちスナックへのニーズが高まった。さらに健康志向や素材へのこだわりを求める声や、「限定品」「変わり種」など遊び心ある消費も拡大し、「チーズアーモンド」のラインナップが拡充する。
平成中期以降になると、仕事終わりの「ちょっとしたごほうび」や、自分だけの時間を大切にする「マイペースな楽しみ方」が広がり、同商品のような「なじみのある安心感」と「ちょっとした新しさ」を兼ね備えたお菓子が消費者に選ばれるようになった。
そのような平成時代に発売した代表的なラインナップは、「チーズアーモンドわさび」「チーズアーモンド 濃厚キャラメル味」「・チーズアーモンド 10種のスパイスカレー味」など。機能性表示食品「GABA チーズアーモンド/GABA チョコアーモンド」も発売した。
令和に入ると、チーズアーモンドはさらに自由でユニークな発想で展開されるようになる。
新しいフレーバーを投票で決定する参加型企画から生まれたのが、「海苔チーズアーモンド」。チーズアーモンドの世界観を体感できる期間限定のポップアップバル「CHEESE AND」の開催など、ブランドとチーズアーモンドファンが一緒に遊べる仕掛けづくりにも力を注がれるようになった。
令和に発売したラインナップは、「チーズアーモンドボール」「チーズアーモンド ブラックペッパー味」「チーズのいたずら/チョコのいたずら」「チーズのひとり旅」など。
話題となった商品も多いが、2020年のハロウィンの時期に発売した「チーズアーモンドロシアンルーレット」は不発だったという。「通常のチーズアーモンドの中に激辛味が混ざっているという商品で、パッケージデザインもおどろおどろしく仕上げたのですが、あまりにも怖すぎて売り場で浮いてしまい全く売れませんでした」(マーケティング部 チーズアーモンド担当プランナー)
同社によると、こうした挑戦を続ける背景には、令和の時代ならではの社会の変化とも言える、嗜好の多様化、SNSを通じた共感や話題性、選ぶ・関わる・体験すること自体を楽しむ消費行動があるという。「変わらないおいしさを守りながらも、時代に合わせて姿を変えていく」ことが、今後のチーズアーモンドのあり方であるとのこと。

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