「30分長く寝る」「湯船に浸かる」翌日の体調が良くなるのはどっち!? 53歳イラストレーター「湯船ではひとりごとをつぶやいて心身ともにまっさらに」
2024年5月30日(木)12時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
内閣府が公表している「男女の健康意識に関する調査報告書」によると、40歳以上で何らかの更年期障害を抱える人の割合は、女性が約36%、男性が約20%だそう。40〜50代は体調に変化があらわれる時期ですが、53歳でひとり暮らしをしているイラストレーターの柿崎こうこさんは「手をかければ、肌も体もまだまだ反応してくれる」と、健康のために努力を続けています。そこで今回は、心身健やかに過ごしていくためのさまざまな工夫が綴られたイラストエッセイ『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』から、一部ご紹介します。
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1日の終わりに湯船を味方にととのえる
シャワーで済ませずに湯船に浸かることは、20代の頃から続けている習慣です。
ダイエット目的ではじめたのがきっかけでした。
アルバイトからの帰り道に2駅分歩いたあと、ひとり暮らしの小さなユニットバスの湯船に浸かって、汗を絞り出すことを続けた結果、1年間で10kgくらい痩せました。
食事にも気をつけ、運動とお風呂の組み合わせで代謝がよくなったせいか、体重はゆっくり落ちて、その後のリバウンドもありませんでした。
今に至るまで体重に大きな増減がないのも、こういった若いときからの習慣が一役買っているのかなと思っています。
年齢を重ねた今は、巡りをよくして心身の疲れを取ること、オン・オフの切り替えに湯船が欠かせません。
30分の睡眠より30分のお風呂
ある俳優さんが、ずいぶん昔におっしゃっていたことが記憶に残っています。
「くたくたに疲れていると一刻も早く眠りたいけれど、30分長く寝るよりも、30分でもお風呂に入り湯船に浸かったほうが、翌日の体調が違います。睡眠かお風呂、一択であればお風呂を選びます」。
『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(著:柿崎こうこ/CCCメディアハウス)
俳優さんのように忙しすぎて一択ということは滅多にありませんが、感覚はまさにこんな感じです。
季節を問わず、毎日湯船に浸かりますが、半身浴でじっくり……というほど長風呂ではありません。
だいたい体が温まればよしとしています。
湯船での過ごし方
湯船での過ごし方は、結構バリエーション豊富です。
洗面所の棚にストックした雑誌や本を読むのはいい気分転換。
己と向きあいすぎて疲れ気味のときはシンプルに物語として楽しめる小説など、そのときの気分で。
考え事や頭の整理をする日もあります。アイデアがひらめいたり、絡まっていた思考がパーンと整ったりすることもお風呂場ではよくあります。
一方、何も考えたくない日は、足のマッサージやストレッチを黙々と。
それすらできないくらい疲れているときは、ボーッと過ごします。
雑音がなく視界もシンプルで、目で追ったり構いたくなったりする猫たちもいません。
お風呂は、リラックスも集中も両方叶う場所なのです。
モヤモヤはひとりごとをつぶやいて発散する
これはひとり暮らしの特権でもありますが、モヤモヤする出来事があった日は、湯船に浸かりながらひとりごとをつぶやいて発散します。
なんであんな言い方をしてしまったんだろう……というときは言い直してみたり、次はこう話そう、とブツブツブツ……。想像すると、結構奇妙な光景。
でも、少しネガティブな感情が混じったそれらを水に流しておしまい。
お風呂からあがる頃にはモヤモヤも解消か軽減、あとに引きずらずに済みます。
お風呂で心身ともまっさらな状態になるので、眠りの質もぐっとよくなります。もちろん翌朝の調子も。
私にとって湯船は欠かせないのです。
※本稿は、『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
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