お城の形をしたメガネ屋といえば?→地域によって思い浮かべる名前が違うらしい

2020年5月31日(日)20時0分 Jタウンネット


お城の形をした建物と聞いて、読者は何を思い浮かべるだろうか?

なかなか珍しい建物だ。高速道路のインターチェンジを下りた付近でよく見かけるホテルや、かつて全国展開していた「おもちゃのハローマック」を思い出す人もいるかもしれない。

だが、他にも思い起こすモノがあるはずだ。2020年5月17日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

「お城の形をした建物なんてラ○ホかメガネの三城しかないもんなw」と友達に話した、というエピソードだ。

ここで笑いが取れるはず、と狙った渾身のボケだったのにも関わらず、まったくの空振りだったようだ。「メガネの...三城...?」という、なんとも期待外れな反応だったという。逆に、

「ひょっとしてメガネの三城って関西ローカル...?」

と落ち込んでしまう。

投稿者のn.sP さん(@nsP_Current)のツイートには、3万7000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ。

そこでJタウンネット編集部は、三城ホールディングスに問い合わせてみた。

東日本では「パリミキ」、西日本では「メガネの三城」

Jタウンネット編集部の取材に応じたのは、三城ホールディングス総務部の担当者だった。

「弊社は、1930年、兵庫県姫路市に創業しました。1960年から『メガネの三城』として、西日本で店舗を展開しておりました。
東日本に進出したのは、1974年、『パリ—ミキ』(現在では『パリミキ』)を東京都中央区に設立してからです。『パリ—ミキ』というのは、その前年、パリ店を出店したのがきっかけでした。
以来、東日本では『パリミキ』、西日本では『メガネの三城』として営業しております。お城の形をした店舗外観やテレビCMなどもほとんど共通で、一部変更して使用されたと聞いています」

現在の店舗数を聞いてみた。

「2020年3月の調べで、国内の店舗数は709店、また海外の店舗数は125店、国内外併せて834店舗になります」

実際、冒頭のn.sPさんへのツイートには、全国のユーザーから「見たことあります」といった反応が寄せられていた。こうした反応から、国内の店舗数が相当多いことは想像できたが、海外125店舗というのは予想をはるかに超える。

パリはもちろんだが、シンガポール、ハワイ、香港、ロンドン、デュッセルドルフ、クアラルンプール、バンコク、台北などなど。まさにグローバル企業ではないか。

最近は、国内のロードサイド店舗でも、ログハウス型やサーカス型、サロン型店舗など、従来のお城の外観に拘らないさまざま店舗スタイルが続々登場しているそうだ。

お城の形をした「メガネの三城」というイメージは、これからだんだん薄れていくのかもしれない。昭和なギャグとして残るかもしれないが......。


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