「自転車で坂道のぼる園児のわたし。通りすがりの軽トラおじさんが『乗っけてってやる』と言うので断ると...」(40代女性)
2024年6月3日(月)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Tさん(40代女性)
幼稚園児のTさんはその日、坂の下にある友達の家から、坂の上にある自分の家まで、自転車で帰ろうとしていた。
しかし幼い彼女には、重たい自転車を持って坂をのぼる力がなくて......。
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0603/2228077172/jtn_2228077172_1_thum800.jpeg)
<Tさんの体験談>
40年前、幼稚園児だった私は、買ってもらったばかりの自転車に乗って友達の家に遊びに行きました。
友達の家は坂の下。
帰り道、幼児の私は自転車を押しながら坂を登れませんでした。
「お嬢ちゃん、登れないんだろ」
自転車が重すぎて、支えるのがやっと。
途中で泣き出してしまったところへ一台の軽トラが通りかかったのです。
「お嬢ちゃん自転車重くて登れないんだろ。坂上まで乗っけてってやる」
運転手のおじさんにそう言われたのですが、親からは知らない人に付いてい行っちゃダメ、と言われていたので首を横に振りました。
するとおじさんは、「じゃあ荷台に自転車載せてやる」と言って、坂上まで持っていってくれました。
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0603/2228077172/jtn_2228077172_2_thum800.jpeg)
「小さい体でこの坂を自転車で登るのは無理だ。無理すんなよ」と一言言って帰って行ったおじさん。
泣いていた私はろくにお礼も言えませんでした。
もう40年前の話ですが、いまでも鮮明に覚えてます。
あの時のおじさんに、「載せてくれてありがとうございました」と伝えたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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