ポイ捨てに苦しむシカを救う 奈良で開発された「鹿紙」とは

2020年6月12日(金)8時0分 Jタウンネット


[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年6月1日放送の「ぷいぷい新聞」のコーナーで、奈良公園の鹿を守るために開発された製品を取り上げていました。

奈良公園周辺に生息する鹿が、人が捨てたポリ袋を食べて死ぬケースが多発しています。20年3月までの1年間に、原因不明で死んだ鹿25頭中、16頭の胃からポリ袋がかたまりで検出されたとのことです。

そこで、奈良県内の企業3社が、鹿が食べても害が少ない「鹿紙(しかがみ)」を共同開発しました。

鹿せんべいの原料を使用

鹿紙を使ってA4サイズが入る紙袋を作り、土産物袋などに活用してほしいと呼びかけています。

鹿紙は、牛乳パックの再生パルプに、鹿せんべいの原料でもある「米ぬか」を配合。日本食品分析センターでも安全性が証明されています。

番組では、その紙を使って作られた鹿の絵柄が入った紙袋の現物を紹介していました。

この袋、1枚100円ほどで、通常の土産物袋の3倍以上とのこと。協賛企業を募って企業ロゴを印刷するなどして、広く採用してもらえる方向で進めているとのことでした。

何よりポリ袋を捨てないことが大切ですが、大事な鹿を守るためのこの取り組みが広がっていくことを期待します。

(ライター:まみ)


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