「梅雨どきの体調不良」に負けない!効果的な3つの対策

2023年6月16日(金)11時0分 ココカラネクスト

「梅雨の季節になるとからだが重だるくなる」
「気分が落ち込んでやる気がなくなる」

このような不調に悩まされていませんか? ジメジメと蒸し暑く、過ごしづらいこの季節の不調は最近、「梅雨だる」と呼ばれています。

今回は、梅雨だるの原因と、カンタンに行える対策法も併せてご紹介します。

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1.梅雨だるの原因

まずは、梅雨だるの原因についてみていきましょう。ここでは、3つの原因に分けてご紹介します。

1-1.湿度
人が過ごしやすい湿度は一般的に40〜60%といわれていますが、梅雨の湿度は70〜80%もあります。湿度が高いと何が問題かといえば、体内の水分が汗や尿として外に排出できず、その結果、体温調節機能がうまくはたらかなくなることが知られています。
このため、だるさや疲れが感じやすくなると考えられています。

1-2.日照時間の短さ
1年のなかでも、梅雨は曇りや雨が多く、日照時間も比例して短くなります。日光は睡眠に関係するホルモン分泌にも大きく影響を与えると考えられています。体内時計が乱れると、朝起きられなかったり、夜ふかしをしてしまったりと、生活リズムが崩れてしまうといわれています。

1-3.低気圧
梅雨は気圧低下が続きやすいといわれています。気圧に大きく影響されるのが自律神経で、低気圧時には副交感神経が優位になり、からだが活発的な状態からお休みモードになってしまうため、だるさや眠気も感じやすくなるとされます。

2.梅雨だる対策3つ

ここからは、今すぐ実行できる梅雨だる対策を3つご紹介します。

2-1.湿気をとり除く
梅雨の湿気は、ほんの少しの工夫で軽減することができます。除湿機を使用するなら、コンプレッサー式の除湿機がおすすめです。湿気を吸着、蒸発させられるうえに、消費電力も少ない優れものです。

除湿機がない場合は、風通しをよくするのも有効です。風の通り道を考え、壁から家具を少し離し、扇風機で空気を循環させましょう。洗面台の下や靴箱など、常に密閉している空間には湿気がたまりがちです。定期的に開けて、風通しをよくしましょう。

2-2.通気性のよい衣服や食事の工夫
リネン生地は高い通気性を持ちます。吸水性、吸湿性があり、手触りもいいので、おすすめの素材です。同じく通気性のいいコットン、速乾性のあるポリエステルもおすすめです。

袖口や襟に少し余裕がある服だと、空気が入りやすく涼しく感じられます。重ね着をなるべく避ける服装を意識して選んでみるといいでしょう。

またこの時期はむくみの解消に役立つ、体の余分な塩分を水分とともに排出してくれる「カリウム」を含む食物を意識して摂るようにするといいかもしれません。
カリウムはきゅうりやズッキーニ、アボカド、バナナなどに多く含まれています。

2-3.同じ時間に起きる
毎日同じ時間に起きて陽の光を浴びるという習慣を作り、体内リズムを調整しましょう。陽の光を浴びることにより、睡眠ホルモンのメラトニンの原料となるセロトニンが作られると考えられています。(※1)

曇りや雨でも十分な量の太陽光は降り注いでいるため、毎朝しっかり起床し、日光を浴びるよう心がけましょう。

3.梅雨だるには漢方もおすすめ

「梅雨のだるさがなかなか解消できない」
「気分まで滅入ってしまって悩んでいる」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

漢方薬は医薬品として効果が認められており、自然由来の治療薬として処方されています。

梅雨の不調に対しては、「からだの水分の循環をよくする」「自律神経のバランスを整える」という漢方薬を選択し、根本改善を目指します。

体質の改善に働きかける漢方薬は、梅雨の倦怠感の緩和や、気分の落ち込みの解消にも適しているといえるでしょう。

<梅雨だるにおすすめの漢方薬>

・五苓散(ごれいさん)
水分代謝を促すことで、からだにたまった余分な水分を排出し、むくみや頭痛に働きかけます。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
皮膚、筋肉、関節などにたまった余分な水分を排出することで、むくみや水太り、疲れやすさを緩和します。

ただし、漢方薬は体質との相性がとても大切です。体質に適さないと効果が出ないだけでなく、副作用があらわれる場合もあります。そのため、購入の際には漢方に精通した医師、薬剤師へのご相談をおすすめします。

最近は、ネットで気軽に本格的な漢方治療を受けられるあんしん漢方という便利なサービスも登場しています。人それぞれ異なる体質を的確に診断し、症状の傾向をみながら漢方薬を提供してくれる、いわば漢方薬のオーダーメイドサービスです。

●あんしん漢方

4.セルフケアなどを駆使して梅雨の不調を上手に乗り切ろう

気圧が変動し、高温多湿で過ごしづらい梅雨の季節は、自律神経に大きな影響を与えるといわれています。倦怠感が続き、なんとなく気分も落ち込んでしまいがちですが、今回ご紹介した日常生活で行える対策をとり入れながら、前向きに乗り切っていきましょう。

参照サイト(※1)
けんこう名探偵 ワン太郎が教える「健康のヒミツ」vol.1(2) 大原薬品工業
e-ヘルスネット「自律神経失調症」厚生労働省
協会けんぽ健康さぽーと「梅雨入りにより、頭痛や倦怠感などの不調「気象病」が増加」全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

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