大阪で震度6弱 茨木市在住の大学生に、当時の様子を聞く

2018年6月18日(月)15時0分 Jタウンネット

大阪府をはじめ関西地方を、通勤・通学の時間帯に大きな地震が襲った。気象庁の発表によると、2018年6月18日7時58分頃、大阪府北部を震源とした最大震度6弱の地震が発生。地震の規模を表すマグニチュードは5.9だった。


地震発生当時の状況は、どうだったのか。Jタウンネット記者は、大阪府茨木市在住の知人に話を聞いた。


四国、東海、中国地方でも地震を観測


震度6弱を観測したのは、大阪市北区茶屋町、高槻市立第2中学校、枚方市大垣内、茨木市東中条町、箕面市粟生外院。このほか、大阪府を中心に京都府、滋賀県、兵庫県など関西地方各地だけでなく、四国・東海・中国地方など広い範囲で震度1〜5強の地震が発生した。


また、関西の各沿線にも影響が及んでいる。JR西日本管内では、6月18日14時現在、大阪環状線、宝塚線、京都線など各沿線で運転見合わせや遅れが生じている。近鉄、阪急、南海、阪神、京阪、近鉄といった各線でも、全面・一部見合わせなどの状況が続き、通勤・通学客の足に影響した。


筆者の後輩Yさん(21)は、大阪府茨木市に住んでいる大学生。地震発生当時、Yさんは起きたばかりで、布団から出るか、出ないか、といった頃合いだったという。「いきなり過ぎて、びっくりした」とし、「愛知県出身なので、(南海)トラフ(地震が来た)かと思った」と恐怖を感じた。


揺れは「グッと突然来て、体感的に長く感じた」と説明。緊急地震速報は鳴ったが、事後報告のようなものだったとのこと。


Yさんが住んでいるのは、10階建てアパートの8階。窓ガラスは割れなかったが、開けていた窓は横にスライドした。怪我はなかったが、本棚から本が倒れたほか、冷蔵庫の中身が飛び出た。インフラは水道、電気は無事だが、都市ガスは停止した。


その後、愛知県の実家にいる母親に電話すると、「生きててよかった。なにかあれば呼んだら行く」と言われたという。ベランダから阪急茨木市駅の方向を見ると、通勤客や通学客でで溢れていた。


朝食をとろうと、近所の飲食店へ行ったが、「普段なら空いている時間でしたが、閉まっていて警備員が立っていました」。そこで近くのコンビニに行き、コーヒーとパスタで済ませた。


「パン、おにぎり、弁当は少なくなっていましたが、飲み物は残っていました」

Yさんはその後、レンタカーを借り、天神橋筋六丁目駅(大阪市北区)にサークルのメンバーを迎えに行ったそうだ。グーグルマップによると、19.6キロ、36分程度の距離であるが、車線数の減少など平時と異なる道路状況へと一変しており、1時間半かかったという。


Yさんは「地震があったら避難する、ガラスを踏まないようになどといったことは聞いていたが、実際直面するといちいち頭を整理しないと動けませんでした。ただただ予想とは全く違っていました」と振り返った。

Jタウンネット

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