「待ってるように言われたのに、約束を守れなかった幼い私。母とはぐれて泣いていると、見知らぬ2人のお姉さんが...」(福岡県・30代女性)

2022年6月21日(火)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Eさん(福岡県・30代女性)

「ここから動かないで!」

当時、幼稚園児だったEさんは母親にそう告げられた。Eさんが家に忘れてしまった荷物を、急いで取りに行かなければならなかったのだ。

しかし、Eさんは母親を追いかけてしまって......。

<Eさんの体験談>

私が幼稚園児の時に助けてくれたお姉さん二人組に、ありがとうを伝えたいです。

今から26、7年前のこと。その日、私は幼稚園の遠足から帰って、母と一緒に母方の祖父母の家に泊まりに行くことになっていました。

その途中で、私は母とはぐれてしまったのです。

何度も「準備しておくように」と言われていたのに...

それが何だったのかはもう覚えていないのですが、祖父母の家に忘れずに持っていかなければいけないものがありました。

荷物をまとめているときも、何度も「準備しておくように」と母に言われていたと思います。

ですが、私は空返事を繰り返した挙句、結局忘れて家を出てしまったことに、最寄りのバス停に着いてから気がつきました。

母にそれを伝えると、「あれほど持ってくるように言ったのに!」と大激怒。最寄りのバス停は、自宅から子供の足で歩くと30分近くかかるところだったので、

「一緒に取りに帰ると遅くなるから、私一人で取ってくる。ここから動かないで!」

と言い残し、家まで走っていきました。

しかし、幼い私はバス停でじっとしていることができず、母のあとを追いかけてしまいまったのです。

動かないでと言われたのに、追いかけて...

子供の足では到底追いつくことができず、母との差は開くばかり。

家に着く頃には入れ違いになっていて、私は泣きながらエレベーターで下に降りることに。すると、一緒に乗っていたお姉さん2人組が声をかけてくれて、バス停まで一緒に戻ってくれることになりました。

バス停に戻ると、血相を変えて私を探している母の姿が。私たちはなんとか再会を果たし、祖父母の家に泊まりに行くことができました。

バス停まで戻る間、お姉さんたちとどんな話をしたかは、残念ながらよく覚えていません。

確か暑い日だったと思います。幼稚園児を連れて歩いて30分もかかる距離を一緒に歩いて、私の不安を和らげてくださった2人組のお姉さん、本当にありがとうございました。

もう忘れ物しないように気を付けます!

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

2022年6月21日14時編集部追記:Eさんから投稿した内容を修正したいとの要望があり、記事の一部を変更しました。

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