世界一のモノレールが徳島に 「奥祖谷観光周遊モノレール」って知ってた?

2018年8月3日(金)11時0分 Jタウンネット

今、ネット上で徳島県の山奥にあるモノレールが話題になっている。


徳島県三好市東祖谷菅生(ひがしいやすげおい)地区にある「奥祖谷観光周遊モノレール」だ。三好市観光公式サイトによれば、全長は4600m、高低差590m、最大傾斜度は40度、標高は最長で1380mにも及び、これは観光用モノレールとして世界一だとしている。乗車時間は約65分とあり、とても長い。


ネット上で調べてみると、モノレールの乗り場は、最寄りの高速道路インターチェンジから2時間ほど車を走らせたところにあり、交通アクセスがよいとは言い難い。しかし、混雑時には2時間以上待ってもこのモノレールに乗りたい人がいるというのだ。


観光する場所がなかったので、どうせ作るなら世界一を


祖谷の地は、白川郷(岐阜)、椎葉村(宮崎)と並び、日本3大秘境の地として知られている。今回のモノレールに関してネットでも「本当に秘境中の秘境だったwww」といった声も上がるほど。実際のところ一体どうなっているのだろう。


2018年8月2日、Jタウンネット編集部は「奥祖谷観光周遊モノレール」を管理している「いやしの温泉郷」支配人の徳川一広さんに話を聞いた。


「『どうせ作るなら世界一のものを』ということで今のモノレールができました」

と、徳川さん。2006年の合併により三好市となるまで、東祖谷には観光する場所が近くの剣山(つるぎさん)くらいしかなかったという。魅力的な観光施設を作りたいとの思いから現在の姿になったようだ。


「インターネットなどの情報を見て、子どもさんが乗りたいと言って来られる方が多い印象ですが、最終的には大人の方が楽しんでいらっしゃるようです。高低差が590mもあるので、ちょっとした登山の感覚を味わっていただいています」

ゴールデンウイークやお盆といった混雑時は、一日に140〜160人ほどの乗客数になるという。待ち時間も最長で5時間ほどになるそうで、驚きだ。


「交通の便がよくないということもあるので、できるだけお客様に迷惑がかからないようにしたいと思っています。都会ではなかなか味わえないところを走るので、山に身近に触れる体験を楽しんでいただけたらと思います」

Jタウンネット

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