開成高生、食堂のモバイル注文アプリ開発…決済方法にPaypay
2024年8月28日(水)15時15分 リセマム
開成中学・高校の在校生徒数はのべ2,000名を超え、昼食時には多くの生徒が食券機に並ぶため、購入までに時間がかかり食事する時間が限られてしまうなどの課題があったという。生徒自身が開成高校1〜3年生を対象に実施したアンケート調査においても、約6割の生徒が待ち時間の長さから利用を諦めたことがあり、半数以上が時間が足りず急いで食事をしたことがあると回答。食券機の待ち時間に多くの生徒が不便を感じていた。
こうした状況を解決するべく、開成高校3年生の秋山弘幸さんと2年生の周詩喬さんが、学校の食堂で利用できるモバイル注文Webアプリを自ら企画、提案。開発まで自分たちで取組み、PayPayが開発者向けに公開している「Open Payment API」を活用してPayPayを決済方法に導入したアプリの開発を実現した。
アプリを利用することで、休み時間にメニューを選び、好きな時間に昼食を受け取ることが可能になる。利用時間の分散や食券機に並ぶ混雑の緩和、学校におけるキャッシュレス化と多くのメリットに期待が寄せられる。
PayPayの導入は、アンケート調査で回答した生徒の7割がPayPayを利用していたこと、PayPayが開発者向けに「Open Payment API」を公開していることが決め手となった。食堂を運営するトラスティフードも、以前から混雑による機会損失のリスクを感じていたことから、モバイル注文Webアプリの導入を決定したという。
PayPayは、2024年度より全国の学園祭・文化祭や、学校における部活動費、給食費、教材費などへのPayPayの導入を本格始動している。今回の開成中学・高校での導入を皮切りに、今後も学校を中心とする現金メインの決済シーンに対してPayPayの導入を加速させ、日本のキャッシュレス化を強力に推進していきたいとしている。